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第8回月うさぎ

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こんばんは!
満月になると、月の表面にうさぎの模様が見えてきますね。
月にうさぎが住んでいる、という話は子どものころに誰しも聞いたことがあるのではないでしょうか。
本当にうさぎが住んでいると信じている人はいないかもしれませんが、今夜は月にうさぎが住むと言われるもとになったお話をしましょう。

こんな昔話があります。

むかしむかしあるところに、ウサギとキツネとサルが暮らしていました。
ある日、三匹は山の中で疲れ果てて動けなくなっている老人を見つけました。

ウサギとキツネとサルは、その老人のためにそれぞれが食べ物を集めてくることにしました。サルは木に登っていろいろな木の実や果物を集め、キツネは川でたくさんの魚を採ってきました。
しかし、ウサギは一生懸命探しても、食べ物が見つかりません。とうとう何も持ち帰ることができませんでした。
ウサギは、「もう一度探してくるから、火を焚いて待っていてほしい」と、もう一度出かけていきました。

キツネとサルは火を焚いてウサギを待っていましたが、またしても何も持たずに帰ってきたウサギを見ると、「嘘つきだ。」と言いました。するとウサギは、老人に「わたしには食べ物を採ってくる力がありません。ですから、どうぞわたしを食べてください」と言って、火の中に飛び込みました。自分の身を老人に捧げたのです。

そのとき、老人のその姿がぱっと変わりました。その老人の正体は帝釈天という神様だったのです。ウサギを哀れんだ帝釈天は、ウサギを月の中によみがえらせました。これが、月にウサギがいると言われるようになった理由です。

このお話は他にも様々なパターンが存在しているため、調べてみると面白いですよ。
また、月の模様は、日本ではウサギであると言われていますが、蟹や女性の横顔など、国によっても様々な見方があります。
それでは、今夜はこの辺で。みなさんいい夜を。

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