こんばんは!新月の夜がやってきました。
今日から9月ですね!新学期を迎えている方も多いと思います。夏休みに夜空を見上げる機会はありましたか?今年は関西を中心に、ペルセウス座流星群が良く見えました!関東では曇りだったようですね…

さて、この季節の天体観測で注意したいのは昼夜の寒暖差です。山間部では朝方10℃台まで下がるようになってきました。星空観望へお出かけの際は防寒対策をしっかりとしてください。また寒暖差が大きいと霧(雲海)が出やすくなります。運転にも注意したいところです。

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竹田城跡(2016年8月28日撮影)

インパクトのある星空写真を!!

今回は固定撮影の応用編Ⅱということで、「人工衛星」の撮影方法をご紹介します。
実は条件が合えば地上からも見えるんです!
と、その前に!一目見て目に留まる写真の撮影方法(自己流)をご紹介したいと思います。

星空をただ写す「星野写真」もいいですが、固定撮影でインパクトのある星野写真を撮るのは難しいです。固定撮影では地上の景色と一緒に撮る「星景写真」の方が、インパクトのある写真を撮りやすいように思います。
地上の風景といっても有名な観光地ではなく、田舎の田園風景や並木道、電柱でも十分インパクトのある写真を撮影することは可能です。
私はよく観望地へ行く道中や寄り道したところで、良さそうと思えば車を止めて簡単に固定撮影をしています。この時、交通量の多い道路は車のライトで撮影が難しいだけでなく、安全ではないので外しましょう。撮影中はハザードランプも消すと思いますので、車が来たらライト等で自分の存在を相手に知らせることも大切です。
後は、自分の好きなように構図を合わせて第1夜~3夜の内容通り撮影するだけです。

IMG_1689.lr ☆彡撮影データ☆彡
Canon EOS70D,SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC
f3.5,ss60[s],10mm,ISO-2500,1枚撮り
撮影地:朝来市

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 ☆彡撮影データ☆彡
Canon EOS70D,SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC
f3.5,ss60[s],10mm,ISO-2500,1枚撮り
撮影地:朝来市

人工衛星を写し、よりインパクトのある写真を!

そもそも人工衛星って見えるの?と思う方も多いかもしれませんが、夕方や未明を中心に太陽の光を反射してゆっくりと動く星のようなものを見ることができます。これが人工衛星です。(点滅している場合は航空機です。)
人工衛星は星と違った動きをするので、写真に一定のインパクトを与えることができます。
人工衛星の中で特に写しやすいのがISS(国際宇宙ステーション)です。
ISSは都会から撮影できるだけでなく、JAXAの「「きぼう」を見よう」というwebページで簡単に調べることもできるので、撮影しやすい対象です。
撮影時には秒単位で飛行する衛星を写すために電波時計と、方角を間違えないために方位磁針を用意し、高度を前もって確認しましょう。そして、あらかじめその向きにカメラを向けておくとより確実に撮影することができます。

JAXA 宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター 「きぼう」を見よう
http://kibo.tksc.jaxa.jp/

2015.10.25 ISS ☆彡撮影データ☆彡
撮影データの詳細を記録していませんでした。
街中撮影
複数枚比較明合成
(一番明るいのは月、左のカーブを描いているのが航空機、右のたてに伸びる光跡がISSです。)

いろいろな人工衛星を撮ってみよう!

ISSの撮影でよくあるのが、太陽面や月面の前を横切るときに撮影するタイプの天体写真です。これらの撮影は比較的難しいものになります。
他にもハッブル宇宙望遠鏡(HST)やイリジウム衛星のフレア(イリジウムフレア)などが撮影対象としてメジャーです。人工衛星(特にイリジウムフレアなど)の写真はシャッターを切る時間などを秒単位で管理し、撮影をすることで見えている途中で軌跡が途切れることなく撮影することができます。

ちなみに、望遠鏡などで星雲(特にオリオン大星雲)などを撮影していると意図せず衛星が通りすぎ、邪魔な時も多々あります。オリオン大星雲は見かけ上、静止衛星の軌道と重なるため多く横切ることで有名です。
少しマニアックなものになりますが、是非人工衛星を交えた天体写真の撮影に挑んでみてください!

ISS ☆彡撮影データ☆彡
カメラ:EOS70D
鏡筒:ED70SS
51コマ 比較暗合成(動画からのコマだし)
(太陽を右下から左上に横切っているのがISSです。拡大するとソーラーパネルの形も確認できます。横切る時間は1秒~2秒です。)

 ☆彡撮影データ☆彡
Canon EOS70D,SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC
f3.5,ss60[s],11mm,ISO-2500,1枚撮り
撮影地:峰山高原
(中央やや右上の光跡がイリジウムフレアです。)

今夜はここまでです。いかがでしたでしょうか?
SNSやネット上に掲載するにしても、その写真を見てもらえるのはほとんどの場合一瞬です。その一瞬の間にインパクトを与えるとじっくりと見てもらえる写真となります。
固定撮影でもいい写真が撮れるよう様々な工夫をしてみてください!

次回は10月1日です。追尾撮影の基本をご紹介したいと思います。お楽しみに!!