みなさんは、日本が月に使いを送ろうとしていることを知っていますか??
今夜は、月周回衛星「かぐや」に続く月探査のプロジェクトについてお話します。
*「かぐや」についてはコチラ:http://spacemgz-telstar.com/2632

月面着陸機SLIM

slim
イラスト:池下章裕

太陽が沈んだ夜、私たちを照らしてくれる月。日本は、2018年、「SLIM」という使いを月に送ろうとしています。
SLIMの名前は、「Smart Lander for Investigating Moon」の頭文字をとったもので、英語を直訳すると、「賢い月探査着陸機」。その名前の通り軽量でスリムなため、今回の打ち上げは主に小型探査機を打ち上げるイプシロンロケットが使用されます。

SLIMの目的

SLIMの目的は大きく分けて2つ。
1つ目は「小型探査機によって、月への高精度着陸技術の実証を行う」こと。
SLIMは、自分で位置を判断してピンポイントで着陸することができます。月面への無人着陸は、これまでにもロシア、アメリカ、中国が既に行っていますが、着陸目標点からの誤差は1km以上もありました。SLIMはデジタルカメラの顔認証機能のような画像処理技術と、取得した画像のクレーターの部分に注目し月面地図と照らし合わせる方法で、誤差を100m以内まで抑えることができます。つまり、SLIMはダーツやアーチェリーの赤い真ん中のようなところに自分で調節しながら見事的中させることができるのです!
これまでは誤差のために安全で広いところに着陸させることが必要でした。しかし、SLIMの技術が実証されると、これからは、探査したいターゲットの近くを狙って着陸させることができるようになります!
2つ目は、「従来より軽量な月・惑星探査機システムを実現し、月・惑星探査の高頻度化に貢献する」こと。
月の重力は地球の重力の6分の1であるため、着陸にも離陸にも、無重力のときより大きな力が必要になります。それをスリムな体で安全、正確に行うこの技術の実証は、将来行われる火星や他の重力天体への無人着陸につながり、大きな意味があるものです!また、他国の何トン級の探査機に比べ重量が約590kgと桁違いにスリムな体であることで、かかる費用もスリムになり、これからの探査の高頻度化に一役買ってくれます。

日本のSLIMの実証実験が、これからの世界の宇宙探査の夢を広げてくれるのですね。これからも、SLIMの活躍、探査技術の向上に期待ましょう!

what’s 満月記事

TELSTARは日本で皆既月食が2度見れる2018年を“W皆既月食year”と名付けました。
私たちは日本中の皆さんが、月に様々な思いを巡らせて見上げられるように満月記事をお届けしてまいります!

written by 近都麻衣

参考:http://www.isas.jaxa.jp/home/slim/SLIM/about.html