本日9月1日、民間の力で人工衛星開発を行う「リーマンサットプロジェクト」が人工衛星「RSP-00」の打ち上げ記者会見を行いました。
TELSTAR編集部が会見に潜入してきました。その様子をレポートします!
プレスリリース全文はこちら。

リーマンサットプロジェクトとは?

リーマンサットプロジェクトとは、宇宙開発を生業としていない会社員や学生から構成されるプロジェクト。
”人を中心とした宇宙開発を通じて、誰でも、いつでも、好きなように目指すことができることのできる宇宙の実現”を目指しています。

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大まかには以下の3つの活動を行っています。
①「キューブサットの開発」
1Uサイズと呼ばれる約10cm立方の大きさのキューブサット(超小型人工衛星)の開発。また、未来を見据えたプロジェクトとしてローバー、ロケットの開発を行っています。
②「宇宙ポスト」
イベントへ出展し手書きの願い事を集めて人工衛星で宇宙に届けるプロジェクト「宇宙ポスト」を通して、宇宙開発そのものに対する興味・関心を集めています。累計で1万通ほどの願い事が集まり、そのうち約6000通の願い事がデータ化され、今回打ち上げられるRSP-00に搭載されるとのこと。
③「コミュニティ運営」
リーマンサットプロジェクトは初心者大歓迎の宇宙開発コミュニティのため、世代も業種も違うメンバーが集まっています。サラリーマンだけでなく、中学生~大学生の若い世代も参加しているとのことです。「宇宙開発を身近に」ではなく「身近な興味を宇宙開発に」つなげる発想で一見宇宙開発と関係なさそうなものでも全力で楽しむコミュニティづくりを行っています。

超小型衛星「RSP-00」

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右が今回打ちあがるRSP-00。左は後継の現在開発中のRSP-01。

今回のRSP-00は人工衛星の基本的な機能の実証を行うのがメインの目的となっています。
開発費は衛星の電波を受ける地上局の構築を含んで約280万円ほど。打ち上げ費用の300万円と合わせて600万円ほどでできたとのこと。
企業のスポンサーを付けずにクラウドファウンディングで資金を集めたということです。
従来の大型人工衛星開発の費用から考えるとこれはとても安いことかもしれません。(衛星のサイズが違うので単純な比較はできませんが…。)
また趣味の団体ということもあり、この費用には人件費がかかっていません。

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はやぶさの開発費は牛丼9000万杯分!(TELSTAR Vol.5)

今回打ち上げが決定したRSP-00の諸元は以下の通り。国際宇宙ステーションISSへ送られる日本の補給船「こうのとり」に搭載され、ISSに取り付けられた小型衛星放出機構J-SSODから宇宙へと放出される予定です。

名称 RSP-00
ミッション(予定) ・宇宙ポストのメッセージ(音声、テキスト)の送信
・地球の写真撮影と送信
・ハウスキーピングデータの送信
・高速無線機の実証
サイズ 1U (10*10*11.35cm)
質量 1.26kg
打ち上げ日時 2018年9月11日 午前7時32分
軌道 国際宇宙ステーションISSの日本実験棟「きぼう」からの放出
軌道高度:約380~420kmの円軌道
軌道傾斜角:51.6°
ミッション期間

100日~250日程度(弾道係数/放出高度/太陽活動などに依存)

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RSP-00とプロジェクトマネージャ嶋村さん

アジア最大級の民間宇宙開発集団を目指して

リーマンサットはこのRSP-00に留まらず、アームを展開し衛星と地球の自撮りを行う「RSP-01」の開発、ミッション検討段階の「RSP-02」と継続的に開発を行っていくとのことです。
リーマンサットプロジェクトの契約などをバックアップを行う一般社団法人リーマンサットスペーシズの代表理事を務める宮本さんの「誰でも出来る宇宙開発とは言ってきたが、”本当に” できた」という言葉が印象的でした。

現在リーマンサットのメンバーは300人ほどだが、今後500人、1000人と増やしていき、ゆくゆくは「アジア最大級の民間宇宙開発集団」を目指すということです。
宇宙には関係なくとも、自分の得意なことを協力して集まれば宇宙を目指せるということを自分たちで示しているリーマンサットプロジェクト。
これからのリーマンサットの野望に注目です!

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