宇宙でもヤクルトで健康生活!
の実験開始

株式会社ヤクルト本社と国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙飛行士がプロバイオティクスを継続して摂取する実験を国際宇宙ステーション(ISS)で開始すると発表しました。プロバイオティクスとは、腸内環境を改善し、人などに有益な効果を持つ生きた微生物のことで、宇宙飛行士の健康状態の維持に役立つことが期待されています。

ISS
乳酸菌シロタ株の継続接種実験が行われる国際宇宙ステーション(ISS)
Image Credit:JAXA

有人ミッションを成功させるためには、宇宙飛行士が心身の健康状態を維持し、パフォーマンスを最大限発揮する必要があります。
しかし、宇宙飛行士が活動する宇宙空間は、微小重力、宇宙放射線、ISSの閉鎖空間など、地球には無い厳しい環境です。そのような環境下での免疫機能低下、骨密度の低下、筋萎縮などの人体リスクが報告され、問題となっています。

これらの問題の解決に、プロバイオティクスが持つ効果が大きく貢献するのではないかと期待されています。
その一種である乳酸菌シロタ株は、腸内の善玉菌を助けて腸内環境のバランスを調整して体調を良くしたり、「ナチュラル・キラー細胞」を活性化して人の免疫機能を向上させたりする効果を持っています。この乳酸菌を宇宙食などに含ませることによって、食べるだけで宇宙飛行士の健康維持に役立つのではないかと考えられているのです。

ヤクルトとJAXAは、この乳酸菌シロタ株の効果を宇宙空間でも発揮させるための共同研究を2014年から行ってきました。地上研究や乳酸菌を宇宙空間に持っていくための開発が完了したため、今回ついにISSへ研究のステージを移すことになったのです。ISSでは、乳酸菌シロタ株の継続的な摂取実験によって、本当に宇宙空間でその効果が発揮されるのか検証されます。

無題
ヤクルト400(左)とそれにに含まれる乳酸菌シロタ株を宇宙用にカプセル化したもの(右)
Image Credit:ヤクルト本社(左),JAXA(右)

将来、宇宙に手軽に行ける時代になった時、人々の健康を守ってくれる大事な役割になるかもしれないプロバイオティクス。その研究の行方に注目です。

14号特集・宇宙飛行士×医学スペシャルインタビュー

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みなさん、TELSTAR14号は読んで頂けましたでしょうか?
今回は、14号の特集「宇宙飛行士✖〇〇学」の医学でご紹介した、松本大学大学院健康科学研究科の河野史倫先生にインタビューをしました。宇宙医学とはどのような分野なのでしょうか。先生に聞いてみました!

Q:河野先生は、どのような研究をされていますか?
「宇宙滞在の影響を受けにくい体質を地上でつくる」ことを目標として研究を行っています。地球の重力に逆らって姿勢を維持するために、持続的に働く筋肉を抗重力筋と呼びます。重力が非常に小さい宇宙では姿勢を維持する必要がないため、抗重力筋が使われずに弱っていってしまいます。現在の国際宇宙ステーション(ISS)では、船内で運動することで筋肉量を維持しています。しかし、2030年代に行われる有人火星探査ミッションでは探査船にトレーニング器機が搭載できるか分かりません。このような「運動が著しく制限される環境」でも宇宙飛行士の健康を維持できるようにするため、運動によって筋肉量を維持することの他にも、右図のようなマウスを使った実験により重力の影響を受けにくい体質を探っています。
また、筋肉に対する重力の役割という観点から、抗重力筋の起源を解明することも私たちの研究の目標です。

スクリーンショット (557)

Q:研究で目標としていることを教えてください!
自分の専門領域に狭めて言うと、抗重力筋のメカニズムの解明などがあります。しかし、もっと広く先まで自分の研究を見据えて考えると、人類の進化を知りたいという究極的な目標が思いつきます。
人類はまだまだ進化の途中だと思うんです。地球という環境に完全に適応できているなら”年をとって重力に逆らって動けない”なんておかしいはずです。だからこれからもヒトの生理機能は変わっていく可能性が高いのではないかと思っています。生物の進化において、骨格筋の発達や分布が鍵になると思うので 、骨格筋研究という立場から明らかにしたいです。ちょっと現実味に欠ける感じもするかもしれませんが、そんな漫画みたいなことに本気で挑戦できることが研究の醍醐味かなとも思います。

Q:宇宙医学研究に関わっている方の出身学部はどこが多いでしょうか?
分野の特性上当然ですが、医学部出身で医師の方がやはり多いです。しかし、私も含め医師ではない研究者もたくさんいます。体育、教育、理学部など出身学部は様々ですが、たいていは生理学や運動生理学の専門家です。私も体育学部の出身ですが、健常人である宇宙飛行士の健康維持に関する研究なので、体育やスポーツの専門家がやらねばならないことかなとも思っています。海外では専門の研究機関がありますので(NASAではAmes research center、ESAはDLR、ロシアはIBMPなど)、さらに出身分野は広いのではないでしょうか。

Q:宇宙医学研究には、どんなルートで関われますか?
これは宇宙医学研究を目指す高校生にとっては最も大事な問題ですね。宇宙医学に関わる研究室は少なく、医学部だからと言って必ずある訳でもありません。初めから特定の研究室を目指して大学を選ぶという手もありますが、大学で授業を受けて研究のことも知った状態の方が自分の興味ある分野や関わりたい仕事などがはっきり見えてくると思います。なので、大学院から宇宙医学の研究室に入るというのも有意義です。

Q:これからの宇宙医学分野はどうなっていくと思いますか?
地上での医療との結びつきがより強くなっていくと思います。これからの宇宙開発ではより長期の宇宙滞在が見込まれるため、これまではなかった予防医学の理論、船内での医療、遠隔医療などが必要とされてきます。これらが宇宙医学のためだけに発展するのは難しく、地上での意義やニーズと連動して進歩していくはずです。そういった見方からすると、地上とは気圧などが異なる上空での特有の症状を扱う航空医学やへき地医療、急病の人を助ける救急医療など様々な医療についても熟知していかなければならない分野だと思います。

Q:河野先生の将来の夢を教えてください。
自分の研究成果が宇宙で使われスタンダードになることです。それまでの過程で発見したことを権威ある科学誌に発表し、自分の専門領域を確立していくこともまた夢の一部です。

Q:学生へのメッセージをお願いいたします!
私がいつも研究を行う上で大事に思っていることは、好奇心・勇気・覚悟という3つの気持ちです。どんなものや現象にも興味を持ってじっくり観察してみること、おもしろそうなことは思い切ってやってみること、そして一度取り掛かったら諦めずに形にまとまるまでやり遂げることです。最後までやり遂げれば必ず次に何をすべきかが見えてきます。みなさんも強く興味を持ったものには勇気と覚悟を持って飛び込んで見てください。これから様々な選択を迫られることがあると思いますが、興味の沸く方へ是非進んでいってほしいと思います。


宇宙医学分野では、河野先生のように熱い情熱を持ちながら研究に取り組んでいる方々がたくさんいらっしゃいます。いろんな学部から研究に関わることができるので、興味のあるテーマなどを調べたりしてみてください!

記者:鈴木優子

au×HAKUTO ローバー命名式&応援楽曲初披露LIVE潜入レポート

本日は月面探査レースGoogle Lunar XPRIZEへと日本から唯一出場するHAKUTOののローバー(月面探査車)の名称が発表されました。その命名式と、合わせて応援楽曲の提供を行ったサカナクションの新曲初披露LIVEの模様をお届けします!

 

開発状況のプレゼンテーションと新ユニフォームのデザイン発表、クラウドファウンディング開始の告知

まず始めにチームリーダーの袴田さんから、開発の状況を報告するプレゼンテーションがありました。

プレゼンテーションによると8月29日にフライトモデルのデザインを発表。KDDIを始めとした計24社のサポートを受けて現在開発中とのことです。XPRIZEに出場しているチームは現在HAKUTOを含め5チーム。インドのチームインダスとのロケット及びランダーを使用して月を目指すようです。

 

新ユニフォームを着た袴田さんとローバー
新ユニフォームを着た袴田さんとローバー

 

袴田さんが着ているユニフォームは今回発表された新しいもので、サポ―ティングカンパニーに加わったスノーピークによるデザイン。袴田さん曰く「機能性にもすぐれて着心地のよいユニフォームになった」とのことです。

そして打ち上げの相乗り先が変更になったことなどにより更なる資金調達を目指してクラウドファウンディングを開始することを発表しました。

リターンとしては新ユニフォームやローバーに直接名前を印字できる権利、ローバーのモックアップ品が用意されているようです。

(詳しくはこちら⇒https://a-port.asahi.com/projects/hakuto/)

 

他にも応援楽曲を提供したサカナクションのメンバーとのトークセッションが行われました。今まで、CMで使われていた楽曲に歌詞をつけ、さらなる進化を遂げた応援歌になりました。今回初の試みだったのが、応援歌の名前を一般応募の中から選ぶということ。

後述する、今回命名されたローバーの名前と応援歌の名前が同じものということもポイントです。

 

サカナクションの山口さん
サカナクションの山口さん

 

ローバーの名前は「SORATO(ソラト)」

そして、HAKUTOのローバーの名称は「SORATO(ソラト)」と発表されました。

 

”「SORATO(ソラト)」とは、漢字にすると”宙の兎(うさぎ)”を連想できる、月の兎が宇宙へ飛び立つ様子を表現している、月面開発だけでなく、次のステージで広い宇宙惑星探査を担う名前になっている、「宙と(ソラト)」という読み方で。”宇宙と共に”という願いを込めている、親しみを持ってもらえるような名前。これらの5つの意味を込めて、本プロジェクトの夢と希望を表現している名前となっている。”

(プレスリリースより引用)

 

とのことで、サカナクションの同名の応援楽曲「SORATO」の歌詞にも注目です。

 

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新曲の名称にもなった「SORATO」と、サカナクションのメンバー

打ち上げは2017年末

HAKUTOのローバーはフライトモデルの完成を春ごろをめどに予定しており、3~5月で最終試験、8月にはインドへ出発して12月28日にサディシュ・ダワン宇宙センターより打ち上げです。

月への道を、そしてGoogle Lunar XPRIZEの優勝へと着実進んでゆくHAKUTOを応援しましょう!

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大学生が作るハイブリッドロケット

皆さん!突然ですが、大学生でも空高く飛翔するロケットを製作できることをご存知ですか?
実は、東海大学、九州大学、東北大学など様々な大学の学生がサークルまたは、プロジェクトとしてロケットを作っています。
今回は多数存在する学生団体のうちの一つである、徳島大学ロケットプロジェクト(以下TRP)にフォーカスします。

ハイブリッドロケットとは?

一般に知られているロケットの種類は、固体燃料ロケットと液体燃料ロケットです。
しかし、そのどちらにも欠点があります。
固体燃料ロケットは1度点火すると燃料がなくなるまで、燃焼を止められないので学生が扱うには大変危険です。
もう一方の液体燃料ロケットは構造が複雑なため、学生団体での製作・運用・管理は非常に困難です。

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そこで固体燃料と液体燃料の欠点を克服するために編み出されたのがハイブリッドロケットです。
現在ではロケットを製作するほぼ全ての学生団体がこのロケットを採用しています。

各団体が目指すのは、到達高度100km、つまり宇宙空間への到達です。
ハイブリッドロケットについて詳しく知りたい方はこちらの記事を是非ご覧ください。
ロケットの今と未来(http://spacemgz-telstar.com/3573)

徳島大学ロケットプロジェクト TRP

TRPは結成から3年目とまだ新しい団体ですが、エンジンを除くほぼ全ての部品を自主開発しています。
彼らの最初の目標は到達高度1kmです。

今までに2機のロケットを打ち上げており、1機目はパラシュートを開くタイミングをタイマーで制御していたのですが、到達高度がシミュレーションより低くなってしまい、落下するまでの間にパラシュートが開かず失敗となってしまいました。

2機目では1機目の問題を解消するため、タイマーを必要としない加速度センサー(力を検知するセンサー)でのパラシュート解放機構を開発しました。
しかし、上手く作動せず、弾道落下となってしまいました。

彼らのパラシュートに対する熱意を聞いてみました。
『私たちTRPは、未だにハイブリッドロケットの安全な回収に成功していません。
宇宙兄弟の名言である「パラシュートは愛で開く」を信じて、38人で毎日楽しく真面目に製作を行なっています。
3度目の挑戦となる今年、私たちの愛が詰まったロケットが無事に回収されるのか、乞うご期待です!絶対パラシュートを開かせます!!』
今後の活躍に期待ですね。

また、子供向けに水ロケット教室を開催し地域貢献や、バルーンで高度約3.5kmの気圧測定および地球の撮影なども行っています。
この活動は徳島新聞や四国放送「ゴジカル」等のメディアに取り上げられ、平成27年度の学生表彰を受賞しました。

存続の危機?!

成長が楽しみなTRPですが、規定改定により、GSE(ロケットを打ち上げるための地上装置)の借用が禁止されました。
つまり、現在TRPは存続の危機にあるのです。

そこで、TRPはクラウドファンディング(※1)を利用し、GSEの資金を集めようとしています。
宇宙開発は今やJAXAなどの国だけでなく、我々民間が支えていくものとなっています。
皆さんの力で宇宙開発を進めて行きませんか。

募金してくださった方には、大型のモデルロケットやオリジナルTシャツ、機体の命名権など様々な特典があるようです。
詳細はこちら

(※1)クラウドファンディング・・・インターネットを通じて不特定多数の人から資金の出資や協力を募るシステム

TRPからのメッセージ

我々が製作するロケットは、まだまだ宇宙には程遠いです。しかし、ロケットに対する想い、宇宙に対する想いは誰にも負けないくらい詰め込んでいます。
幼い頃宇宙飛行士を目指していた方、空を見るのが好きな方、モノづくりが好きな方、宇宙モノのSF映画が好きな方、などなど、一度でも宇宙を夢見たことがあるそこのあなた!!
我々とともにもう一度宇宙を目指してみませんか。
皆様のご支援、お待ちしております。

徳島大学ロケットプロジェクトクラウドファンディング

記者 : 兼松 翼 (Tsubasa Kanematsu)

宇宙へのまわり道 ~アメリカ留学、理転を経て~

【ご挨拶】

はじめまして!今年度から新しくTELSTARのメンバーになりました、大学2年の荒木萌衣(アラキ メイ)です。現在アメリカの大学に通っているため、主にウェブ記事を通して皆様に情報発信をさせていただきます。

TELSTARと出会ったのは、今年の夏に一時帰国している時でした。「宇宙」と聞くとどうしても理系の世界だと思われがちなところ、文理関係なく宇宙と向き合い、ワクワクさせてくれるマガジン、そして団体に惹かれて即アタックしました。
高校2年生まで文系まっしぐらだったにも関わらず、アメリカ留学を機に物理の世界にのめり込み、今となっては文理関係なく大学生活を送っている…。そんな自分が自然とTELSTARに引き寄せられたのは、単なる偶然ではなさそうです。

【物理から開けた「宇宙」の世界】

幼い頃から宇宙に興味はあったものの、あくまでも「未知の世界」に対しての好奇心で止まっていて、本格的に宇宙関連の活動を始めたのは大学生になってからです。発端は、高校2年の時に「理転」をして以来、少しずつ物理という学問に向き合っている間に「もっと宇宙について知りたい」と思ったことでした。

理転する前の自分は、物理が大嫌いでした。元々数学に対して苦手意識を持っていて、重力や加速度といった目に見えないものについて、ただひたすら公式を覚えて問題を解いていて何が楽しいのだろうと思っていました。逆に、文系科目には力を入れていて、幼少期に海外に住んでいたこともあり国際関係に興味を持ち、将来は国際法をはじめとした法律の分野に進みたいと考えていました。
しかし、高校2年の時に交換留学中に学校で取った物理の授業で考え方が180度変わり、物理の奥深さを知ると同時に、幼い頃から頭の片隅に潜んでいた「宇宙」への扉が開きました。物理は、未だ誰も見たことのない宇宙の欠片を探し当てることが目的で、数式や公式はあくまでもそのためのツールだと思っています。「人間は宇宙へ行くべきなのか」などの哲学的な考え方と葛藤しながら少しずつ宇宙に手をのばしていくところにロマンを感じ、気付けば大学で「物理・哲学」という一見関係なさそうな分野を同時に学んでいました。

【宇宙とワタシ】

現在大学では宇宙論の授業や他大学からのゲストスピーカーの講義などを通して知識をインプットし、時より行われるキャンパス内のワークショップやカンファレンスでアウトプットをしています。最近は特に宇宙ビジネスや、その展開に必要不可欠な宇宙法に興味津々です。昨年度大学で主催されたSPACE HORIZONS 2016というカンファレンスでは「月面都市計画に伴う哲学的な問題」をテーマとしたワークショップを運営しながら、宇宙政治(space politics)のスペシャリストなどのメンターの下で「宇宙」についてあらゆる方面から考えていくという経験をしました。

「宇宙」への冒険は科学者や技術者だけが挑むものではない。芸術家、文芸家、哲学者、政治家をはじめとした多分野のスペシャリストがそれぞれの独自な視点から「宇宙」を捉えて初めて、旅は始まります。一歩ずつですが、TELSTARと読者の皆様と一緒に旅の準備が出来れば幸いです。宜しくお願いします!

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月面都市がテーマのワークショップ、SPACE HORIZONS 2016にて。 Credits: SPACE HORIZONS 2016 (http://www.spacehorizonsworkshop.com/#workshop-1)
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物理の実験中の一枚

宇宙観から宇宙論へ

自己紹介

初めまして、TELSTAR新メンバーの永石健人です。大学では物理学を学んでいます。宇宙開発や、観測による新しい発見、天体現象の研究などを見てワクワクしています。そんなワクワクをより多くの人と共有していけるようTELSTARの一員として頑張っていきたいと思います。

5/31 火星の最接近!

さてさて、今この記事を読んでくれている方の中に、今年(2016年)の5月31日の夜空を眺めた方はいますか?
その日は火星が地球に最接近した日です。地球を中心と考えると、火星は約2年2か月ごとに地球の周りを一周するので、次に最接近するのは2018年の7月31日ということになります。望遠鏡を持っている方は、最接近する5/31の前後数週間では見える大きさはあまり変わらないので、火星の表面をきれいに観察するいい機会でしたね。ただ、望遠鏡を持っていない方も別の方法での楽しみ方があります。
まず、火星の同じ時間での位置を、何らかの方法で記録してみてください。すると、ただ空を横切っていた火星があるとき方向を翻し、逆走してからまた元の方向に進む、火星の「逆行運動」が見ることができます。今回はそんな天体の動きと、宇宙論の始まりについてのおおざっぱなお話です。

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むかしの宇宙の見え方

コペルニクスが登場する以前は、「地球を中心として太陽や太陽系の惑星が公転運動をしている。」と考えられていました。それはなぜでしょう?聖書にそう書かれているからだ!と言う人もいるかもしれませんが、そうではありません。今考えたいのはそうした論拠ではなく「なぜその考えが合理的であると人々が受け入れられたのか」です。
当時は、性能のいい観測装置も、人工衛星も持ち合わせていないのです。あるのは己の目のみ、その目で彼らは何を見ていたのでしょうか。
例えば日本のある北半球では、夜空の星は太陽と同様に東から西に流れ、北の方角を見ると、北極星を中心に空が回っているように見えます。力学や天文の知識のない人が、星空の規則性を発見したとき、北のその場所を特別ななにかだと思ってしまうのは自然なことではないでしょうか。実際、彼らはそこを“宇宙の支配者の王座がある“とも考えていたそうです。
もうひとつは、先ほど述べたような、惑星の逆行運動です。規則的に東から西へ動く天体の中で、不思議な動きをするその天体が“惑う”星と名付けられた理由が少しわかるような気がします。

人類こそ宇宙の中心?

地上から観測すると様々な見え方をする宇宙ですが、では実際どういう構造をして宇宙は成り立っているのか、と思うのが人情というものです。この構造を考える上での基礎となる、ある哲学を発したのが、アリストテレスという人でした。彼曰く、「全ての図形の中で対称性に優れている球こそが完璧である。即ち、宇宙もこれと同様に球状であり、地球を中心として、球殻のように惑星と太陽がこれを囲み一番外には固定された星がある。」(1)ということで、当時、これが是とされました。これが、いわゆる天動説というものです。
こうして、アリストテレスによって観測事実に対して一見辻褄の合うような説が示されました。しかし、この考え方が逆に複雑な考え方を導入させてしまいます。その発端となるのが、冒頭で紹介した惑星の逆行運動の存在でした。

天動説の提唱

この不思議な運動にアリストテレスの哲学に沿う形で、解決策を与えたのがクラウディウス・プトレマイオスでした。その解決策というのは、「従円」と「周転円」というものを導入し、惑星は周転円上を周り、周転円は地球を中心とする従円上を周回すると考えることで惑星の逆行運動を説明しました。この150年頃のプトレマイオスの考え方は、1543年にコペルニクスの学説が現れるまで1000年以上も生き続けることになります。コペルニクスの学説が広く知られるようになった『新アルマゲドス』という太陽系のモデルをまとめた著書でもコペルニクスとプトレマイオスの体系を含め6つのモデルが示されていました。このことからも、地球に縛られている我々が目で見る観測のみで宇宙の有様を理解することは非常に難しいことだと理解できます。いつ、地球上のどこで見るかということ、己の中の先入観によって見えてくる夜空が簡単に変化していってしまうのです。

コペルニクスとニュートン

コペルニクス以降、その体系は広く受け入れられたわけですが、その他にもコペルニクスは人類に教訓をもたらしました。それは人類が必ずしも中心ではないということ、ここは必ずしも特別な場所でもなく、宇宙の典型的な場所でもないということです。このあと、ニュートンが力学をまとめ、これがコペルニクスの体系の理論的に裏付けになりました。これ以降は、コペルニクスから得た教訓とニュートンの法則を武器にそこから何が得られるか考えるようになっていくこととなります。

宇宙論のそれから

この後、力学、電磁気学、熱力学という基本的な物理の体系が出来上がっていく時代を貫いて、宇宙論は少しずつ歩みを進めていきました。力学、熱力学と登場していくたびにその理論を取り込み宇宙論は変容していきました。今現在も、素粒子論や情報科学などの考えを取り込み歩み続けています。観測の側面では、新たに重力波天文学という新たな目を手に入れたことで、さらなる進歩が期待されるのではないでしょうか。

参考文献
(1)ジョン・Dバロウ(2013)『宇宙論大全』林一、林大訳 青土社
(2)国立天文台『ほしぞら情報2016年5月 火星が地球に最接近』 http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2016/05-topics03.html

日本の宇宙ベンチャー企業

初めまして!

今年からTELSTARに新加入した大学3年生の渡辺雄介【わたなべゆうすけ】です!
小さい頃から星空を眺めたり、 ISSを観察することが好きでした。
最近ふと宇宙兄弟を読んで、将来宇宙と関わる仕事ができたら面白いだろうなと思いました。そこから気付いたら、宇宙にのめり込んでいました。
そしてTELSTARを見つけて、そこで記事を書くことが面白そうだなと思い気付いたら入っていました。

自分は理系ではなく文系の大学生です。

一般的に宇宙関係の仕事は理系出身の人たちが行うもので文系とは関係ないと捉われがちですが、衛星やロケットなどを利用するには法律があり手続きを要します。また実際に宇宙開発で生まれた技術を利用していくためには、会社を作って経営したり営業に出回ったりするなどビジネス力が必要になってきます。
そこで理系だけでなく文系の人の力も必要なのでは?と思いました。
自分は文系の人でも宇宙に関われる仕事があることを、伝えていけたらなと思います。

そして最初の記事のテーマは日本の宇宙ベンチャーについてです。ベンチャーって?何なの?と思う人が多くいると思うので、まずはベンチャーの意味から!

【Venture】. 冒険、投機、収益が確定していない新規事業全般のことをいう。また高度な知識や新技術を軸に、革新的、創造的な経営を展開している知識集約型の小企業。アドベンチャーから派生して生まれた言葉。

引用http://u0u0.net/ugSx
http://u0u0.net/ugT0

なるほど!自分も今はっきりと言葉の意味を理解することができました。

そこで日本にはどのような宇宙ベンチャーがあるのか調べてみました!

spacex
©SpaceX HAKUTOのローバーはこのファルコン9ロケットで打ち上げられる予定です。

~衛星~
AXELSPACE
小型衛星で地球を撮影 衛星の製造と得たデータの提供。 https://www.axelspace.com/

ASTOROSCALE
地球軌道上のスペースデブリ【宇宙ゴミ】の撤去・清掃 http://astroscale.com/

ispace
現在はHAKUTOとしてGoogleXprizeで月面レースに挑戦中 その後月面資源探査を事業化し月面の資源探査をする予定。 http://ispace-inc.com/

~ロケット~
InterStellar Technologies
小型ロケットをメインに開発。 小型衛星打ち上げビジネスを展開予定。 http://www.istellartech.com/

PD AEROSPACE
宇宙旅行をするために自社でスペースプレーンの開発。 最近宇宙旅行事前準備として無重力体験のサービスの予約を開始。 http://www.pdas.co.jp/

小型衛星向けに小型ロケットを開発しているインターステラテクノロジーズは、今年度の打ち上げを目標にクラウドファンティングを始めました。
小型衛星の需要は年々高まっているため、今後のビジネスとして有望です。https://goo.gl/qVDRwX

海外にはSpaceXやBlue Originなどのアメリカの民間宇宙ベンチャー企業があります。再利用型ロケットを自前で開発し、実際に宇宙からロケットの一部を地上へ戻す実験をしています。これらの企業は成果を残し続けていて世界的に注目されています。

一方、日本では宇宙基本法が制定され、宇宙の民間利用が進むと期待されています。そしてその法律をもとに「宇宙活動法案」と「リモートセンシング法案」が閣議決定されました。
宇宙活動法案は、民間でロケットの打ち上げや衛星の運用を行う際に政府が安全確認を行うといった内容のものです。また、事故に備えて、民間の事業者が保険に加入することも義務付けます。政府が安全かどうか判断し、万が一事故が起こった場合は政府が一部補償してくれるので、民間がスムーズに宇宙事業へ参入できるようになります。
衛星リモートセンシング法案は、商業目的の衛星が取得した詳細な画像データが悪用されないよう、画像の提供先を限定する、といった内容です。
これらは、これからの日本の宇宙産業の発展には欠かせない基本的な法律になっていくことでしょう。

宇宙開発をリードしていくためには理系の技術者はもちろん必要です。しかし文系のビジネス力、長期的な計画を立てる力、予算を考えたりお金を集めるなどの経済力が宇宙開発には必要なので、文系の力が今すごく求められています。

なので文系の宇宙好きさん!宇宙産業に参加して一緒に宇宙を目指しましょう!

nasa
©NASA

http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/27561
http://mainichi.jp/articles/20160304/k00/00e/010/152000c
http://web.ydu.edu.tw/~uchiyama/ron/ron_04.html#web_

日本の宇宙ベンチャー企業

初めまして!

今年からTELSTARに新加入した大学3年生の渡辺雄介【わたなべゆうすけ】です!
小さい頃から星空を眺めたり、 ISSを観察することが好きでした。
最近ふと宇宙兄弟を読んで、将来宇宙と関わる仕事ができたら面白いだろうなと思いました。そこから気付いたら、宇宙にのめり込んでいました。
そしてTELSTARを見つけて、そこで記事を書くことが面白そうだなと思い気付いたら入っていました。

自分は理系ではなく文系の大学生です。

一般的に宇宙関係の仕事は理系出身の人たちが行うもので文系とは関係ないと捉われがちですが、衛星やロケットなどを利用するには法律があり手続きを要します。また実際に宇宙開発で生まれた技術を利用していくためには、会社を作って経営したり営業に出回ったりするなどビジネス力が必要になってきます。
そこで理系だけでなく文系の人の力も必要なのでは?と思いました。
自分は文系の人でも宇宙に関われる仕事があることを、伝えていけたらなと思います。

そして最初の記事のテーマは日本の宇宙ベンチャーについてです。ベンチャーって?何なの?と思う人が多くいると思うので、まずはベンチャーの意味から!

【Venture】. 冒険、投機、収益が確定していない新規事業全般のことをいう。また高度な知識や新技術を軸に、革新的、創造的な経営を展開している知識集約型の小企業。アドベンチャーから派生して生まれた言葉。

引用http://u0u0.net/ugSx
http://u0u0.net/ugT0

なるほど!自分も今はっきりと言葉の意味を理解することができました。

そこで日本にはどのような宇宙ベンチャーがあるのか調べてみました!

spacex
©SpaceX HAKUTOのローバーはこのファルコン9ロケットで打ち上げられる予定です。

~衛星~
AXELSPACE
小型衛星で地球を撮影 衛星の製造と得たデータの提供。 https://www.axelspace.com/

ASTOROSCALE
地球軌道上のスペースデブリ【宇宙ゴミ】の撤去・清掃 http://astroscale.com/

ispace
現在はHAKUTOとしてGoogleXprizeで月面レースに挑戦中 その後月面資源探査を事業化し月面の資源探査をする予定。 http://ispace-inc.com/

~ロケット~
InterStellar Technologies
小型ロケットをメインに開発。 小型衛星打ち上げビジネスを展開予定。 http://www.istellartech.com/

PD AEROSPACE
宇宙旅行をするために自社でスペースプレーンの開発。 最近宇宙旅行事前準備として無重力体験のサービスの予約を開始。 http://www.pdas.co.jp/

小型衛星向けに小型ロケットを開発しているインターステラテクノロジーズは、今年度の打ち上げを目標にクラウドファンティングを始めました。
小型衛星の需要は年々高まっているため、今後のビジネスとして有望です。https://goo.gl/qVDRwX

海外にはSpaceXやBlue Originなどのアメリカの民間宇宙ベンチャー企業があります。再利用型ロケットを自前で開発し、実際に宇宙からロケットの一部を地上へ戻す実験をしています。これらの企業は成果を残し続けていて世界的に注目されています。

一方、日本では宇宙基本法が制定され、宇宙の民間利用が進むと期待されています。そしてその法律をもとに「宇宙活動法案」と「リモートセンシング法案」が閣議決定されました。
宇宙活動法案は、民間でロケットの打ち上げや衛星の運用を行う際に政府が安全確認を行うといった内容のものです。また、事故に備えて、民間の事業者が保険に加入することも義務付けます。政府が安全かどうか判断し、万が一事故が起こった場合は政府が一部補償してくれるので、民間がスムーズに宇宙事業へ参入できるようになります。
衛星リモートセンシング法案は、商業目的の衛星が取得した詳細な画像データが悪用されないよう、画像の提供先を限定する、といった内容です。
これらは、これからの日本の宇宙産業の発展には欠かせない基本的な法律になっていくことでしょう。

宇宙開発をリードしていくためには理系の技術者はもちろん必要です。しかし文系のビジネス力、長期的な計画を立てる力、予算を考えたりお金を集めるなどの経済力が宇宙開発には必要なので、文系の力が今すごく求められています。

なので文系の宇宙好きさん!宇宙産業に参加して一緒に宇宙を目指しましょう!

nasa
©NASA

http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/27561
http://mainichi.jp/articles/20160304/k00/00e/010/152000c
http://web.ydu.edu.tw/~uchiyama/ron/ron_04.html#web_

ロケットの今と未来!

【自己紹介】

こんにちは!新しくTELSTARのメンバーになりました、大学一年の青木香奈実です。
好きなものは、玉子焼きです。宇宙関係でいえば、ロケットエンジンです。
空へ向かって打ち上がり、燃え続けるロケットのエンジンをずっと見てしまうくらい大好きです。

TELSTARとは、高校生のとき偶然学校で出会い、それからずっと定期購読をしていました。
いつかメンバーになるんだ、という夢を叶えて早速記事を書いています!

【今のロケットは…】

みなさんは、ロケットを間近で見たことはありますか?
JAXAの筑波宇宙センターにあるH-Ⅱロケット実機でも、横に立つと大きくて圧倒されてしまいますよね。
さらに、ここにエンジンが取り付けられて、種子島宇宙センターの発射台にあるのを想像してしまうと…ワクワクが止まりませんね。
ロケットは大きく2種類に分けられます。H-ⅡAロケットや、アポロを宇宙まで運んだサターンVは、液体燃料を使用したロケットです。
日本のイプシロンロケットは、固体燃料を使用したロケットです。
そして、今回紹介するのは、液体燃料と固体燃料の両方の特徴を併せ持ったハイブリットロケットです。
日本ではJAXA以外に、東海大学や秋田大学などの学生ロケット団体で研究、開発が進められています。

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〈H-Ⅱロケット実機:筑波宇宙センター〉

【ハイブリッドロケットとは…?】

ハイブリッドロケット、と言われても一体どんなものなのか分かりませんよね。
通常、ロケットは燃料と酸化剤を推進剤として、燃料を燃やすことで得られるエネルギーを使って空を飛び、地球の引力から抜け出して宇宙へと向かっていきます。
燃料は、固体のものと液体のものがあります。それぞれの燃料に得意、不得意を補い組み合わせることによってうまれたエンジンが、ハイブリッドロケットエンジンです!

【ハイブリッドエンジンの良いところ!】

ロケットエンジンで怖いのは、燃料と酸化剤が自然と混じり合ってしまうことによって起こる爆発です。
固体燃料、液体燃料と比較すると、ハイブリッドエンジンは、火薬を使わず、燃料を固体、酸化剤を液体で搭載しています。
そのため、燃料と酸化剤が自然に混じり合うことがなく爆発の危険性がないという長所があります。

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つまり、従来のエンジンと比べて、安全性が高いということです。
安全性だけでなく環境面では、炭化水素と酸素を反応させる場合、
生成物に塩素化合物などを含まないので環境に優しい、ということが挙げられます。

得手

不得手

固体燃料ロケット 製造費が安い
取り扱いが簡単
エンジンサイズが同じであれば液体燃料よりも大きなパワーを得られる
液体燃料のように推力の調整や、エンジンのON/OFFができない
液体燃料ロケット 推進剤の量を調整しながら飛ぶことができる
エンジンをON/OFFができる
⇒推力を細かく調整できる
エンジンの構造が複雑なので製造費が高い
取り扱いが難しい
ハイブリッドロケット
(火薬を使わず、燃料を固体、酸化剤を液体で搭載)
燃料と酸化剤が自然に混じり合うことがなく爆発の危険性がない
⇒従来のエンジンと比べて、安全性が高い
火薬類を使用しないために製造・運用コストを大幅に削減することが可能
固体燃料の燃焼が遅いという致命的な欠点を持つ(地球の引力を抜け出すには工夫を要する)
⇒いまだに宇宙までは到達していない

【ハイブリッドロケットの未来】

ハイブリッドロケットは、高度100km程度までの打ち上げならば、1970年代から成功例があります。
そして、アメリカの民間企業が高度100kmまでの宇宙旅行用に開発しているスペースシップワン、スペースシップツーはハイブリッドロケットを搭載しています。
しかし、ロケットがさらに高度を上げて人工衛星を地球周回軌道に投入することはまだまだ困難が多いようです。

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〈スペースシップワン : NASA〉

前述したように、現在ハイブリッドロケットは、大学の研究室や学生団体での研究、開発がとても盛んに行われています。
つまり、大学生になったときに関わることができる可能性が高い研究なのです。
私自身も、元々ハイブリッドロケットの研究、開発に興味があり、この記事を書いてもっとハイブリッドロケットについて知り、これから研究、開発に関わっていきたいと思いました。
今回このWEB記事を読んで、皆さんが少しでもハイブリッドロケットを知りたい!研究ってどんなことをしてるの?と興味を持つキッカケになれたら嬉しいです。
ぜひ、研究室にも足を運んでみてくださいね!!

参考文献

JAXA 宇宙科学の最前線
http://www.isas.jaxa.jp/j/forefront/2012/shimada/index.shtml

JAXA
http://www.isas.jaxa.jp/j/column/interview/119.shtml

宇宙エレベーターで宇宙旅行は可能?

【自己紹介】

はじめまして!
今年度からTELSTARに加入しました、中村文香です。
数か月前TELSTARのフリーマガジンを初めて見た際に、
私も素敵な宇宙フリーマガジンを作る側に参加したいと思って入りました。
宇宙が好きと自負していますが知識は乏しいので、
活動していく中で多くのことを学んで吸収していきたいと思います。

【宇宙旅行は実現可能かもしれない?】

現在宇宙に行くことが可能な人といえば宇宙飛行士ですが、近い将来、一般人も宇宙に行くことができるかもしれません!

宇宙旅行を実現する1つとして考えられているのが、「宇宙エレベーター」です。

space-elevator

原理を説明すると、まず地球を周回する衛星から地上にテザーと呼ばれるケーブルを垂らし、それとは反対側にケーブルを伸ばすことでバランスを取るという作業を繰り返します。
そしてその地上と宇宙を結ぶ非常に長いケーブルに昇降機を取り付けることで、宇宙エレベータが完成します。これにより地上と宇宙の行き来を可能にします。

今や宇宙エレベーターは、SF小説やアニメの世界だけに登場する空想ではありません。1970年代のSF小説『楽園の泉』に登場して多くの人に知られた宇宙エレベーターは、それから40年後の現在、実現へと近づいています。

【宇宙エレベーターの素材は・・・?】

宇宙エレベーターの研究には日本も大きく関わっています。
現在、ケーブルの素材に「カーボンナノチューブ」が考えられています。
軽くて弾力性のある丈夫な素材で、1991年に日本のNECの飯島澄男博士によって発見されました。

【実現に着々と近づいている!】

人類が宇宙を旅する日も遠い未来ではないと考えられますが、宇宙エレベーターの建設は多くの課題を抱えているのも事実です。
例えば、宇宙に視点を向けるとスペースデブリ問題、太陽からの電磁波や放射線による影響があります。素材に視点を向けると、今の技術では数センチ程度のカーボンナノチューブしか
作成できないことが挙げられます。

現在ある技術だけでは容易に実現へ至ることは出来ませんが、実現すれば、低価格かつ地球環境に優しく人や物資を運搬することができます。
最近の動向としては日本の民間企業、大林組が「2050年でエレベーターで宇宙へ」というスローガンを掲げて、静止衛星から上下へ伸ばした総延長9.6万㎞のケーブルをエレベーターを運行させようとしています。

また宇宙エレベーターチャレンジ(SPEC)という、宇宙エレベーターで人や荷物を乗せて昇降する
機械であるクライマーを大学や社会人が開発し技術を競い合う大会も行われています。

宇宙エレベータが実現することで、私たちがより身近に宇宙を体感出来るだけではなく
謎に満ちた宇宙の解明にも大きく貢献すると思います。
技術は年々発展し続けているので、実現する日は必ず来ると信じています!

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参考文献

一般社団法人 宇宙エレベーター協会
http://www.jsea.jp/about-se/How-to-know-SE.html

大林組
http://www.obayashi.co.jp/news/news_20130730_1

「第7回宇宙エレベーターチャレンジ、100Kg重量挙げが新記録達成か!」
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/366/366222/