星取県
~星を”とれる”県~

突然ですが、「星取県」ってご存知ですか?
同じような響きで「蟹取県」というものがありますが…これはまた別ですね。同じ県ですが…
星取県は鳥取県のことなのです!
「鳥取県=星取県」 ってどういうこと?
そこで、星取県について調べてみることにしました!
調べてみると、驚いたのはその「暗さの身近さ」
人口が少ないがために「どこでだって」星が見えるという環境に俄然興味が湧きました。
星「取」県で降るようなの星を「採り」、美しい星空を大山や砂丘と共に「撮る」
調べれば調べるほどに魅力を感じ、県庁までお話を伺いに行っちゃいました!!
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【「大山みるくの里」より】

ご協力頂いたのは 「鳥取県庁観光戦略課 森田さん」
快く取材をお受けくださいました!

Q1何故星取県と名乗ることにしたのでしょうか?

鳥取市は県庁所在地の中で唯一、環境省が行った「全国星空継続観察※」で何度も1位に輝いています。住んでいる私たちは、当たり前だと思っていて気付かなかったのですが、鳥取県にはきれいな星空があると分かりました。
日中は鳥取県の雄大な自然を楽しんでいただき、「蟹取県」でおいしい蟹を食べて、夜にはきれいな星空を楽しんでもらえたらと思い、「星取県」と名乗ることにしました。(笑)

※全国星空継続観察とは
環境省が1988年から毎年夏と冬に全国の一般市民に参加を募り行っていた事業のこと。平成25年に休止となったが、市民参加型のイベントとしてデータを取り続けている。
写真から求めた「夜空の明るさ(暗さ)」を基本に評価し、各回で最も暗かった場所が「星空日本一」と評される。
鳥取市以外では、熊本県水俣市、長野県阿智村などが過去に1位を取っている。

Q2星取県はどんなことをしているのですか?

観光戦略課として主に行っていることは「情報発信」です。
今年5月には、SNSを活用したキャンペーン「流れ星に願いを#星取県チャレンジ」を実施しました。
また、4月からは鳥取県「星空保全条例」も施行しております。
星空の保全に特化した条例としては、都道府県では全国初です。
条例の主な内容
☆ サーチライト等で上空を照らさない
☆ 光害の知識の普及や星空を通じた環境教育
☆ 星空を活用した地域振興の推進 等

昨年度を通してこれまでに実施したものは
<星取県>
☆ 天文系雑誌などとのタイアップ
☆ 星空MAPアプリの作成
☆ 観光業界を対象にしたセミナー
望遠鏡会社Vixenから社長にお越しいただき、旅館の経営者等を対象とした講演会を実施
☆ 小学生を対象にしたサイエンスキャンプ
望遠鏡工作などを実施
<県内の観光関係の皆さん>
☆ 大山、星空で遊ぶツアー
プロのカメラマンが同行して写真を撮ってくれる
☆ 三朝温泉スターウオッチング
温泉と星空の両方を堪能できる
などなど、他にも面白いメニューがたくさんあるので、詳しくは是非こちら(CATCH the STAR 星取県)をご覧ください。

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【「鳥取砂丘」より】

Q3おすすめの場所はどこですか?

実は鳥取市内の家のすぐ近くでもオリオン大星雲(天の川が見えるくらいの暗くてきれいな星空)を肉眼で見ることができるんです(笑)
天の川は年中見えますね。
地元の人や県外から来られる方は、天の川を雲だと思っている方もいらっしゃるかもしれません(笑)(きれいな空では、天の川が白く細長い雲のように見えます)
オリオン座の大星雲も肉眼で分かりますよ。これが見えないと「今日は星の見え方がわるいな」と思います。
以前天文系雑誌のカメラマンがさじアストロパークに来られた時に、「ここでは星がきれいに撮れる」と仰っていました。私にはよくわかりませんが(笑)
写真を撮るのであれば、やはり大山や鳥取砂丘がおすすめです。鳥取特有の自然を使って、きれいな星景写真(景色と星を一緒に写した写真、記事に掲載しているもの)を撮っていただきたいと思います。

Q4これからの展望を教えてください

多くの方々に鳥取県にお越しいただいて、鳥取の星空を楽しんでいただきたいと思っています。
「星空保全条例」を施行しましたので、光害の少ない地域としてこれを維持していきたいです。
(光害については詳しくはこちらへ)
三朝温泉スターウオッチングに関しては、昨年度以上に回数を増やし(月2回→週3回)、温泉街から歩いて行くことができ、星もきれいに見える場所に変更したので、より楽しんでいただけると思います。
これまでは、どちらかというとご年配の観光客が多かったのですが、これからは、若い方にも来てもらいたいと思っています。

終わりに

今回は県庁の方にご協力いただき、「星取県」についていろいろとお話を伺いました。
星取県では光害対策の取り組みに力を入れています。
「光害」って何?どんな悪いことがあるの?と思った方はこちらへどうぞ→http://spacemgz-telstar.com/5387
TELSTARメンバー渾身の「分かりやすい光害講座」になっています!

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【「大山豪円山のろし台」より】

__________________________
参考URL
星取県→https://www.hoshitori.com/
光害って何?星が見えないだけでしょ?→http://spacemgz-telstar.com/5387

光害って何?
星が見えないだけでしょ?

はじめに byとある大学生その1

せっかく記事を開いていただいていきなりで悪い気もしますが、窓の外の空を少し見上げてみてください。
もし今の天気が晴れならば、みなさんは今宇宙へ目を向けたわけです。(もちろん地球も宇宙の一部だと言ってしまえばそれまでですが)
しかし、無数の星・天の川が見えたという方がどれほどいるでしょうか?

私たちは宇宙を地球の大気越しに見ています。大気や大気中に浮遊している細かい物質は透明なように見えて、なにか強い光源があるとその光を散乱・反射し、空は照らされたように明るくなります。

今が昼ならば太陽が、今夜月が出ているならその月が空を照らし、暗い星の光をかき消してしまいます。
では、どれも出ていない夜に星が見えないというのは?その原因となる光こそが、みなさんの住んでいる町の光です。この記事では、この光と星空の関係について掘り下げていこうと思います。

光害とは

みなさんは「光害」と言う言葉を聞いたことがありますか?
聞いたことがある人の多くは、前述のような町明かりの影響で夜に星が見えにくくなることをイメージするかと思います。

実際その通りではあって、暗い星の光が都市などからの人工光によって見えにくくなることは光害の1つの具体例です。

それだけではなく、「光害」はさらに広い意味を持っています。環境省によるガイドラインでは詳しく定義されており、まとめると
・良好な照明環境(照明に関して景観や周辺環境に配慮が十分された状況)の形成が
・照明から(照らしたい対象以外へ)漏れた光によって
・阻害されることや、阻害されたことによる悪影響

とされています。平成10年のガイドラインですので、既にもう20年の歴史のある定義です。

この定義に「星空が見えにくくなる」といった文言は入っていません。星空はあくまで「照明周辺の景観」の一例にすぎず、他にも様々な悪影響の出方があります。
ガイドラインで例として挙がっているのは
・夜行性の動物や光に集まる昆虫の生態への影響、家畜の代謝機能が狂うことによる異常行動
・野生植物や農作物への影響(生育障害や街路樹の変形)
・まぶしすぎる照明による歩行者、自動車運転手への危険

光害の影響が「星が見えなくなるだけ」、なら困るのは星に興味のある人だけかもしれません。しかし、他にも自然環境にいくつもの悪影響を与える問題であるのが実際であり、そういった意味では星・宇宙に興味の無い人も真剣に対策に向き合っていくべき問題といえるでしょう。

星空への影響と対策

ここからは星空への影響を中心に話を進めていきます。
光害の対策については2つのアプローチがあります。1つは光害を起こさないようにしようと、もう1つは人工光で照らされた空でもなんとか天体の光を捉えようというアプローチです。

暗い星空の保護を中心に世界的に光害対策に取り組む国際ダークスカイ協会(IDA)は、照明器具の工夫を呼び掛けています。全く灯りの無い夜道というのは防犯の面でも不安です。
しかし逆に言うと、道さえ照らしてしまえば街灯はその役目を100%果たします。真下の道路以外に、たとえば上空方向へ漏れる光を無くすということは大きな工夫です。

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【IDAが悪い例と挙げている街灯の写真】

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【IDAが工夫例として挙げている街灯写真】

ちなみにIDAの活動には「星空保護区」を指定して世界でも特に暗い夜空の保護を行うというものがありますが、今年その保護区に石垣島が指定されました。日本からは初めての制定となります。

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【IDAによる保護区の地図】

では、町明かりに照らされた空からはどうすれば天体観測を楽しむことができるのでしょうか。

光害を引き起こす光には、ある特徴があります。

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街灯に使われる光を詳しく見てみると、ごく一部の特定の色の光だけが強く光っていることが分かります。この色の光だけをブロックするフィルターを望遠鏡の接眼レンズやカメラのレンズに取り付けると、人工光だけが遮られ、埋もれていた天体の光だけを観察・撮影できるという要領です。

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青・緑・黄の箇所にHg Hg Naと記されている線が人工光特有の色です。
黒と赤の波線が、それぞれの光を通す割合を示しており、この付近だけが0%近くとブロックされており残りの部分は90%以上の光が通過しています。

ただ、近年照明器具がLEDに交換されていることが懸念されています。

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LEDはどの色の光もまんべんなく放っており、従来の様に選択的にブロックすることが難しくなっています。
一応はLEDにうまく対応したフィルターも登場している他、逆に星雲などの天体が出す特有の色の光だけを通すフィルターも存在します。
しかしこれまであげてきたフィルターは必ずしも安価ではなく、また肉眼で夜空を見上げるときには使用が困難であり、完全な解決とはとても言えないです。

今ある美しい星空を守るためにも、また現在明るく照らされている夜空に少しでも星を取り戻すためにも、ぜひ自分の手のつけられる人工光に気をつけてみてください。

光害による人、動植物への影響
byとある阪大生その2

つづいて近年流行りのLEDが動植物にどのような影響を与えるのかのかについてお話ししたいと思います。LEDは自然光に近く、そのエネルギー効率のよさから省エネだとして、広く普及しています。しかし過度なLEDの光は人だけでなく、ほぼすべての生物に影響を及ぼします。ここではLEDによる生物への被害について以下の2点についてお話ししたいと思います。

概日リズムへの影響

まずは概日リズムとは何か、どんな機能なのかについて説明しましょう。概日リズムとは人に限らず動植物や菌類など、ほぼすべての生物がもっている機能で、一日の長さを体の中で概算で計り、認知する機能です。昔から「体内時計」という言葉がありますが、この概日リズムがまさに体内時計にあたるわけです。

○概日リズムの役割
人の概日リズムはホルモンの一つであるメラトニンと深い関係にあります。メラトニンは左右の脳をつなぐ橋の中央部に存在する、松果体というところから分泌されています。強い光を浴びるとメラトニンの分泌量は減り、夜になりあたりが暗くなってくるとメラトニンの分泌量が増えます。そして体内のメラトニン量が増えると体が眠気を覚え、寝るようになります。

さて、先ほど光を浴びる、と言いましたが、これは文字通り全身で浴びる、というわけではありません。なぜなら、人が光を感知できるのは目だけだからです。目から入ってきた光の情報が松果体に伝わることでメラトニンの分泌量が調整されているのです。つまり、目から入る光の強さによって私たちの概日リズムが調整されているといえます。
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【メラトニンの分泌(引用:日経Gooday)

そのため、過度な光は人の就寝リズム、生活リズムを乱し、体調を壊すことにもつながります。夜寝る前にスマートフォンやテレビ、パソコンなどの光を出すものを見るのはよくないといわれるのはこれが理由です。

では概日リズムが狂うとどのような症状が現れるのでしょうか。真っ先にあげられるのは睡眠障害でしょう。日長のリズムが狂うことで夜眠れなくなったり、日中眠くなったりします。夜寝たい時間に眠くなく、逆に日中の起きていないといけない時間に眠くなってしまうのはストレスのもとにもなります。そのほかハーバード大学があげている事例としては、睡眠障害がからくる免疫力の低下、肥満になりやすくなる、高血圧、糖尿病のリスクが高まるなどがあげられます。睡眠がしっかりととれないために生活習慣病を発症してしまうのでしょう。

○LEDによる光害が概日リズムに及ぼす影響
ある研究によると、波長が460~480nmの光を浴びた強さと時間に応じてメラトニンの分泌が抑制されるという報告があります。460~480nmの光とはどのような光でしょうか?図を見てもらえれば、だいたい青色の光であることがわかると思います。少し前から話題にのぼっている「ブルーライト」がこれにあたるのかもしれません。
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【可視光の波長と色(引用:青木転写)】

先ほどLEDが従来の明かりのような単一の光を放つものではなく、太陽光のようにまんべんなく光を放つ、ということをお話ししました。さらにLEDの光を放つ物質にはほかの光よりも青色の光を強く放つ性質があります。
そのため、夜間に過度にLEDの光を目にすることはメラトニンの分泌量を減少させ、リズムを壊してしまうのです。

夜道での危険

「グレア」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは光がまぶしいために不快感や物の見えにくさを生じることを言います。照明器具の設計や光の強さを誤ると、このグレアを引き起こすことがあります。
それではグレアを生じるメカニズムとそれによる被害についてお話しします。

○グレアを生じるメカニズム
グレアを生じる状況は人や周囲の環境によるとされていますが、大きく3つの原因が考えられます。
(1)光源自体の輝度
図のように光源自体の輝度(明るさ)が大きいとグレアの程度が大きくなります。つまり上の人の方がより強いグレアを感じていることになります。
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【光源の輝度によるグレア】

(2)光源と背景の輝度差
図の上の人の場合のように、背景と光源との輝度の差が大きいほどグレアの程度が大きくなります。
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【輝度差によるグレア】

(3)光源との距離、目に入る光源の角度
図の上の人は、下の人に比べ光源と目との距離が近く、また目に水平方向で光が入っています。こういう場合はより程度の大きなグレアとなります。
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【距離および角度によるグレア】

○グレアによる被害
上ではグレアのメカニズムについて説明しました。たかが光なのに、そんなに気するほどのものなのか、と思う方もいるかもしれません。しかし、このグレアが事故につながるのです。

車のライトを直接見たことはあるでしょうか。かなり明るいのはみなさんご存じだとお思います。夜間、30分ほど外にいている歩行者や自転車運転者は、目が暗いのに慣れています。(これを暗順応していると言います)この暗順応した目に車のライトは強すぎ、夜間に車のライトが目に入ると、瞬間的にグレアが生じます。これによって一時的にですが、周囲の認知ができなくなります。しかしたとえ一時的であっても、車が往来する中、目からの情報がシャットアウトされるのはすごく危険です。
またこれは歩行者だけでなく、自動車運転者にも影響があります。対向車のライトの近くに歩行者が入ってしまうと、運転者はライトの近くのものがわからなくなり、歩行者がいることに気づけず、事故につながります。これは蒸発現象とも呼ばれています。

○LEDとグレア
LEDは光の指向性が強い、言い換えれば狭い方向に強い光を放つ性質があります。LEDはその明るさが大きく、指向性が強いため先ほど挙げた原因のうち、2つが自然と満たされる状況にあるのです。そのため、LEDは従来の照明器具に比べグレアを生じやすいといえます。

さいごに

街中の街頭にLEDを使うな、というのは横暴な気がします。実際LEDはエネルギー効率がよく、その点では環境にいいといえます。しかし、人をはじめとした生物や、景観、星空に悪影響を与えるのはよくないと思います。すべての明かりに対策を講じるのは難しいでしょう。IDAが工夫例として挙げているような照明が増えていくことを願います。

参考資料

(LAMP SPECTRUM AND LIGNT POLLUTION)
http://www.flagstaffdarkskies.org/for-wonks/lamp-spectrum-light-pollution/
(ida INTERNATIONAL DARK-SKY ASSOCIATION)
http://www.darksky.org/lighting/bad-streetlights/
(環境省光害対策ガイドライン)
http://www.env.go.jp/air/life/hikari_g/
(フミナーズ)
https://fuminners.jp/newsranking/7971/
(日経Gooday)
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100031/121100533/

宇宙のお掃除屋さん アストロスケール:第二弾

第一弾では、アストロスケール とは?をテーマにしてお送りしました。
今回はアストロスケール で働く社員さんに焦点を当ててインタビュー!

今までどのようなキャリアを積んでこられたのか。
宇宙との出会いのきっかけは…?

20180326_180403_0015野口さん(左) 田口さん(右)

 

ー 田口さんへのインタビュー

宇宙を好きになったきっかけとは??

小さい頃からスター・ウォーズやガンダムの影響で宇宙は好きでした。宇宙について真剣に勉強することを決めたのは高校生の頃ですね。ハッブル望遠鏡に関する本を読んでいて、ただ写真を楽しむだけでなく、写っている天体の正体を知りたいと思うようになりました。そこで大学で天文学を学ぶことに決めました。大学院進学後、ヒューストンで宇宙飛行士の野口さんとお話する機会がありました。それからは、ただの憧れだった宇宙飛行士が具体的な目標になり、宇宙飛行士と関わる仕事をしたいと思うようになりました。

紆余曲折があり、宇宙飛行士や地上の管制官のインストラクターの仕事をすることになりましたが、仕事をしていくにつれて、民間で動きのある仕事をしたいと思うようになりました。人前で喋ることや物の魅力を人に伝えることが好きだったこと、事業内容の独創性に共感できたことなどから、アストロスケールに入り宇宙に関わりながら営業の仕事をすることになりました。

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資料提供:NASA

高校生たちへのメッセージ

今やいくつもの民間企業が宇宙分野に参入しています。宇宙といえば、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が連想されるかもしれませんが、決してJAXAだけが選択肢ではありません。また宇宙関係の仕事をするということは、必ずしも技術者である必要はありません。会計や法律、広報、人事部門など様々な役割があります。

今やっていることが宇宙と関係ないと思っていても、一生懸命取り組めば自身の糧となり、人間として成長できます。そして思い続ければ、宇宙の仕事に携わることはできます。ご参考に、私は大学院を卒業してから、8年かかって宇宙業界に舞い戻りました。少しでも宇宙に興味があれば、是非チャレンジし続けて欲しいです。

 

ー 野口さんへのインタビュー

宇宙とのきっかけはどのようなものでしたか?

今でこそ、思い返すと出身地の夜空が綺麗であったことや、お気に入りのクリアファイルが宇宙に関するものでしたが、私はもともと宇宙とはほとんど縁のないキャリアを歩んで来ました。いわゆる宇宙が大好きなタイプではありませんでした。そんな私が宇宙と関わることになったきっかけは、アストロスケールに入社してからです。

どのような きっかけでアストロスケール で働くことになったのでしょうか?

もともとアストロスケールとの繋がりは全くありませんでした。会社の面接に挑んだら面接のときに岡田CEOが話す想いや事業内容に感銘を受けたことを覚えています。社長自らが熱心に応答してくれたことも印象的でした。事業内容が面白いと思ったことや、日本語と英語でよりレベルの高い広報を行いたいと思っていたのですが、それが実現できるのがアストロスケールであると感じました。

人のインフラに携わる

アストロスケール に入る前には、人のインフラに携わることを軸に、様々な仕事をしてきました。証券会社のバックオフィスのシステムエンジニアをしたり、途上国の貧困削減のためのプロジェクトを遂行したり。仕事をする中で、コンサルタント等の道に進むか迷ったこともありましたが、大学の専攻がコミュニケーション学だったことや、好きなことを突き詰めたところ「広報」の道にに行き着きました。広報の立場から、弊社の取り組みをより分かりやすい言葉で伝えたり、社会が良くなる仕組みに貢献していきたいと考えています。

Noguchi_picミャンマー訪問

高校生たちへのメッセージ

自身の可能性を狭めずに色々な視点からとらえてみて欲しいです。文系や理系といったバックグラウンドに必要以上に囚われず、自分自身で「これだ!」というものを極めていって欲しいです。結果、それが武器になれば私のように宇宙業界へ参入も十分に可能だと思います。諦めずに是非チャレンジしてほしいです!

編集後記

アストロスケールさんに取材をするために、大阪から東京にやってきました。宇宙ベンチャー企業に取材に行くのは初めてで、取材前は緊張しましたが、田口さんと野口さんの和やかな話のかけ合いで緊張もやわらぎ、大変楽しい時間でした。今後宇宙が更なる発展を遂げていく中、アストロスケールさんの益々の活躍に目が離せないですね! Y.A

取材を通して、野口さん田口さんの宇宙に対する思いや、アストロスケールさんについて語る姿を見て勇気が湧きました。お二方ともさまざまな経緯を経て今のお仕事をされているようでしたが、本当に今の仕事が好きなのだと感じました!H.M

 

宇宙のお掃除屋さん アストロスケール:第一弾

今や、私たちが見上げる空の向こうに広がる宇宙空間には無数のゴミが漂っている。使わなくなったロケット、人工衛星、その数は実に、10㎝以上の物体で2万個以上に及ぶとされている。アストロスケールは宇宙のお掃除屋さんとして世界で唯一、この宇宙ゴミの除去を主事業として扱っている会社である。今回はその実態に迫る。

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アストロスケール とは?

アストロスケール は、宇宙機の安全航行の確保を目指し、持続可能な宇宙環境の為に宇宙ゴミ問題に取り組む会社です。壮大なミッションとして掲げているのは“宇宙ゴミの除去”。民間企業ならではのスピード感と技術によって宇宙業界に旋風を巻き起こすべく、果敢に挑戦している企業です。
アストロスケールはシンガポールに本社を置くほか、日本やイギリスにも支社を構えています。シンガポールには宇宙企業のアジア統括拠点が多く存在し、人や情報が集まりやすい環境だそう。

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どのような特徴のある会社でしょうか?

良いところだと思うのは、私たちの会社は様々な世代の人がいることです。ベンチャー企業というと一般的に創業者と考え方の近い人や、共感しやすい同年代か、または若い人を呼びこむ傾向にあると思います。しかし、下は20代〜上は70代と幅広いです。そのような環境でも、分け隔てなく互いにコミュニケーションできる距離感でいます。もちろん職位はあるのですが、上下関係は全く意識していません。とてもフラットな組織です。また先ほど冒頭で紹介したように、海外にも支部があるため、離れているチームと連携をするためにほぼ毎日ビデオ通話でコミュニケーションをとっています。

現在、アストロスケールが挑戦していることとは?

 人工衛星は運用を終了すると、そのまま浮遊し宇宙ゴミになってしまいます。そこで現在は、運用を終了してしまった50〜数百kg級の大きな人工衛星を捕獲する「ELSA-d」の開発を行っています。ELSA-d_mockup(actual size)

「ELSA-d」

 「ELSA-d」は運用が終了した人工衛星を捕獲し、大気圏に突入させることを目標としています。最初は「ELSA-d」に搭載されている捕獲機と宇宙ゴミを模擬した人工衛星の二つを打ち上げて捕獲実証を行います。宇宙ゴミを模擬した人工衛星には、目印を予め取り付けて捕獲を試みます。

今後、ロケットや衛星のコスト低下に伴い、ロケットの打ち上げ機会が増加することが予測されます。ますます運用が終了した衛星の捕獲・除去は重要になってくるでしょう。

いかがでしたでしょうか?
次回では実際にアストロスケール では働く社員さんにインタビュー!
次回もお楽しみに!

【宇宙高校生】第1歩:もしも君が

第1歩:もしも君が

もしも、私が宇宙で活躍する「宇宙飛行士」だったなら
もしも、私がロケットや人工衛星を作る「エンジニア」だったなら
もしも、私が月での暮らしを考える「建築家」だったなら
もしも、私が宇宙の謎を解き明かす「天文学者」だったなら

将来、自分が何になりたいか、何をしたいか
明確にはっきりと決まっている人はそれほど多くありません。
いろんな「もしも、」とその先を考え、
たくさん悩んで、悩んでやっと自分の進路を決めます。

この「もしも、」を一つでも体験できたら?
自分が本当にやりたいことが見つかるかも。

MoshiTen2017
https://www.astr.tohoku.ac.jp/MosiTen

2017年12月23日から29日の1週間。
高校生向けに東北大学・宮城教育大学・仙台市天文台が共同で開催している
合宿形式の天文学者体験講座が行われました。

「もしも君が杜の都で天文学者になったなら」
通称:「もし天」

もしもの将来を体験できるこのイベントに密着取材しました。
16人の高校生たちが1週間で天文学者になっていく様子と
その内容について全4回の連載でご説明します!

ispaceがルクセンブルク政府と連携、月面探査が活発に

日本の民間宇宙企業ispaceが、ルクセンブルクの「SpaceResources.lu」計画に参加することを発表しました。宇宙資源開発の分野で外国政府と連携するのは日本で初めてのことです。

ispaceは”宇宙を人類の生活圏にする”というビジョンを掲げています。月にある水や月面を覆うレゴリスという砂などの調査を行い、月資源の活用を目指しています。現在は主に、月面探査車(ローバー)の開発に取り組んでいて、月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に出場中の日本チーム「HAKUTO」の運営も行っています。

「SpaceResources.lu」計画は、ルクセンブルク政府による、宇宙資源を商業に利用するための支援計画です。ルクセンブルク科学技術研究所(LIST)が中心となり、諸外国と連携して月や小惑星などにある宇宙資源の開発を行っています。今回の発表によると、LISTが開発した、物質を特定しその質量も測ることができる質量分析計を、ispaceが開発するローバーに搭載します。月にある水の分布をマッピングしたり、レゴリスの成分を測定したりすることが目的です。

では、月の資源はどのように利用されるのでしょうか?例えば、水を水素と酸素に分解することで、月面から打ち上げるロケットの燃料に利用できます。また、レゴリスは焼き固めることで、レンガやガラスとして月面基地の資材に利用できます。他にも鉄やアルミニウムといった鉱物があり、月での利用はもちろん、地球に届けて使うことも考えられます。

ispaceとルクセンブルクのように国際的な協力や技術の進歩によって、月面開発は急速に進んでいます。月に採掘場やロケットの発射台ができ、宇宙船が地球と月を行き来する時代は近いかもしれません。そんな時代を目指すispaceの活躍に期待です。
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アポロ11号から見た、地球が月の水平線から昇る瞬間
Image Credit:NASA

国際宇宙ステーション(ISS)の根幹を支える日本の技術を使ったバッテリの取り付け、起動完了!

 「こうのとり」6号機(HTV6)によってISSに運ばれた新型バッテリー6個すべてが無事取り付けられ、2017年1月14日午前4時15分に起動したことが確認されました。このバッテリーには日本の技術により開発されたリチウムイオン電池が使用されており、今後のISSの電力の供給源を日本技術が支えていくことになります。

 「こうのとり」は、日本のISS補給機です。食料や研究用資材等、必要物資の輸送はISS参加各国が協力して行っており、日本の補給機がこの「こうのとり」です。H-ⅡBロケットによって打ち上げられ、ミッションを終えると大気圏に再突入させて燃やします。各任務で新しい機体が使用されるため、今回は6号機と名前がついていたのです。

 そして今回、日本の企業であるGSユアサ製のリチウムイオン電池を使用したバッテリーがISSへ運ばれました。

 リチウムイオン電池とは、リチウムイオンの移動により充放電を行う、小型で軽量の電池です。携帯電話やパソコンなど充放電が必要な機器に主に使用されており、他にもロケットや深海調査船、病院や工場の非常時用電力等にも使用され、用途は多岐に渡ります。近年、電気自動車への応用で高い注目を集めています。

 これまでISSで使用されてきたニッケル水素電池と比較し、非常に効率良く充放電が出来、高密度の電力の蓄電が可能です。また、度重なる充放電による消耗が少なくバッテリーの寿命が長いため、交換サイクルの長期化が期待されています。 

 なお、今後こうのとり9号機までに、ISSで使用されている48個のニッケル水素バッテリーを全て24個のリチウムイオンバッテリーに交換していく予定です。

 ISSで使用される電力のバッテリーを日本の技術が担う日が来るのは、そう遠くないでしょう。

14号特集・宇宙飛行士×医学スペシャルインタビュー

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みなさん、TELSTAR14号は読んで頂けましたでしょうか?
今回は、14号の特集「宇宙飛行士✖〇〇学」の医学でご紹介した、松本大学大学院健康科学研究科の河野史倫先生にインタビューをしました。宇宙医学とはどのような分野なのでしょうか。先生に聞いてみました!

Q:河野先生は、どのような研究をされていますか?
「宇宙滞在の影響を受けにくい体質を地上でつくる」ことを目標として研究を行っています。地球の重力に逆らって姿勢を維持するために、持続的に働く筋肉を抗重力筋と呼びます。重力が非常に小さい宇宙では姿勢を維持する必要がないため、抗重力筋が使われずに弱っていってしまいます。現在の国際宇宙ステーション(ISS)では、船内で運動することで筋肉量を維持しています。しかし、2030年代に行われる有人火星探査ミッションでは探査船にトレーニング器機が搭載できるか分かりません。このような「運動が著しく制限される環境」でも宇宙飛行士の健康を維持できるようにするため、運動によって筋肉量を維持することの他にも、右図のようなマウスを使った実験により重力の影響を受けにくい体質を探っています。
また、筋肉に対する重力の役割という観点から、抗重力筋の起源を解明することも私たちの研究の目標です。

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Q:研究で目標としていることを教えてください!
自分の専門領域に狭めて言うと、抗重力筋のメカニズムの解明などがあります。しかし、もっと広く先まで自分の研究を見据えて考えると、人類の進化を知りたいという究極的な目標が思いつきます。
人類はまだまだ進化の途中だと思うんです。地球という環境に完全に適応できているなら”年をとって重力に逆らって動けない”なんておかしいはずです。だからこれからもヒトの生理機能は変わっていく可能性が高いのではないかと思っています。生物の進化において、骨格筋の発達や分布が鍵になると思うので 、骨格筋研究という立場から明らかにしたいです。ちょっと現実味に欠ける感じもするかもしれませんが、そんな漫画みたいなことに本気で挑戦できることが研究の醍醐味かなとも思います。

Q:宇宙医学研究に関わっている方の出身学部はどこが多いでしょうか?
分野の特性上当然ですが、医学部出身で医師の方がやはり多いです。しかし、私も含め医師ではない研究者もたくさんいます。体育、教育、理学部など出身学部は様々ですが、たいていは生理学や運動生理学の専門家です。私も体育学部の出身ですが、健常人である宇宙飛行士の健康維持に関する研究なので、体育やスポーツの専門家がやらねばならないことかなとも思っています。海外では専門の研究機関がありますので(NASAではAmes research center、ESAはDLR、ロシアはIBMPなど)、さらに出身分野は広いのではないでしょうか。

Q:宇宙医学研究には、どんなルートで関われますか?
これは宇宙医学研究を目指す高校生にとっては最も大事な問題ですね。宇宙医学に関わる研究室は少なく、医学部だからと言って必ずある訳でもありません。初めから特定の研究室を目指して大学を選ぶという手もありますが、大学で授業を受けて研究のことも知った状態の方が自分の興味ある分野や関わりたい仕事などがはっきり見えてくると思います。なので、大学院から宇宙医学の研究室に入るというのも有意義です。

Q:これからの宇宙医学分野はどうなっていくと思いますか?
地上での医療との結びつきがより強くなっていくと思います。これからの宇宙開発ではより長期の宇宙滞在が見込まれるため、これまではなかった予防医学の理論、船内での医療、遠隔医療などが必要とされてきます。これらが宇宙医学のためだけに発展するのは難しく、地上での意義やニーズと連動して進歩していくはずです。そういった見方からすると、地上とは気圧などが異なる上空での特有の症状を扱う航空医学やへき地医療、急病の人を助ける救急医療など様々な医療についても熟知していかなければならない分野だと思います。

Q:河野先生の将来の夢を教えてください。
自分の研究成果が宇宙で使われスタンダードになることです。それまでの過程で発見したことを権威ある科学誌に発表し、自分の専門領域を確立していくこともまた夢の一部です。

Q:学生へのメッセージをお願いいたします!
私がいつも研究を行う上で大事に思っていることは、好奇心・勇気・覚悟という3つの気持ちです。どんなものや現象にも興味を持ってじっくり観察してみること、おもしろそうなことは思い切ってやってみること、そして一度取り掛かったら諦めずに形にまとまるまでやり遂げることです。最後までやり遂げれば必ず次に何をすべきかが見えてきます。みなさんも強く興味を持ったものには勇気と覚悟を持って飛び込んで見てください。これから様々な選択を迫られることがあると思いますが、興味の沸く方へ是非進んでいってほしいと思います。


宇宙医学分野では、河野先生のように熱い情熱を持ちながら研究に取り組んでいる方々がたくさんいらっしゃいます。いろんな学部から研究に関わることができるので、興味のあるテーマなどを調べたりしてみてください!

記者:鈴木優子

au×HAKUTO ローバー命名式&応援楽曲初披露LIVE潜入レポート

本日は月面探査レースGoogle Lunar XPRIZEへと日本から唯一出場するHAKUTOののローバー(月面探査車)の名称が発表されました。その命名式と、合わせて応援楽曲の提供を行ったサカナクションの新曲初披露LIVEの模様をお届けします!

 

開発状況のプレゼンテーションと新ユニフォームのデザイン発表、クラウドファウンディング開始の告知

まず始めにチームリーダーの袴田さんから、開発の状況を報告するプレゼンテーションがありました。

プレゼンテーションによると8月29日にフライトモデルのデザインを発表。KDDIを始めとした計24社のサポートを受けて現在開発中とのことです。XPRIZEに出場しているチームは現在HAKUTOを含め5チーム。インドのチームインダスとのロケット及びランダーを使用して月を目指すようです。

 

新ユニフォームを着た袴田さんとローバー
新ユニフォームを着た袴田さんとローバー

 

袴田さんが着ているユニフォームは今回発表された新しいもので、サポ―ティングカンパニーに加わったスノーピークによるデザイン。袴田さん曰く「機能性にもすぐれて着心地のよいユニフォームになった」とのことです。

そして打ち上げの相乗り先が変更になったことなどにより更なる資金調達を目指してクラウドファウンディングを開始することを発表しました。

リターンとしては新ユニフォームやローバーに直接名前を印字できる権利、ローバーのモックアップ品が用意されているようです。

(詳しくはこちら⇒https://a-port.asahi.com/projects/hakuto/)

 

他にも応援楽曲を提供したサカナクションのメンバーとのトークセッションが行われました。今まで、CMで使われていた楽曲に歌詞をつけ、さらなる進化を遂げた応援歌になりました。今回初の試みだったのが、応援歌の名前を一般応募の中から選ぶということ。

後述する、今回命名されたローバーの名前と応援歌の名前が同じものということもポイントです。

 

サカナクションの山口さん
サカナクションの山口さん

 

ローバーの名前は「SORATO(ソラト)」

そして、HAKUTOのローバーの名称は「SORATO(ソラト)」と発表されました。

 

”「SORATO(ソラト)」とは、漢字にすると”宙の兎(うさぎ)”を連想できる、月の兎が宇宙へ飛び立つ様子を表現している、月面開発だけでなく、次のステージで広い宇宙惑星探査を担う名前になっている、「宙と(ソラト)」という読み方で。”宇宙と共に”という願いを込めている、親しみを持ってもらえるような名前。これらの5つの意味を込めて、本プロジェクトの夢と希望を表現している名前となっている。”

(プレスリリースより引用)

 

とのことで、サカナクションの同名の応援楽曲「SORATO」の歌詞にも注目です。

 

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新曲の名称にもなった「SORATO」と、サカナクションのメンバー

打ち上げは2017年末

HAKUTOのローバーはフライトモデルの完成を春ごろをめどに予定しており、3~5月で最終試験、8月にはインドへ出発して12月28日にサディシュ・ダワン宇宙センターより打ち上げです。

月への道を、そしてGoogle Lunar XPRIZEの優勝へと着実進んでゆくHAKUTOを応援しましょう!

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大学生が作るハイブリッドロケット

皆さん!突然ですが、大学生でも空高く飛翔するロケットを製作できることをご存知ですか?
実は、東海大学、九州大学、東北大学など様々な大学の学生がサークルまたは、プロジェクトとしてロケットを作っています。
今回は多数存在する学生団体のうちの一つである、徳島大学ロケットプロジェクト(以下TRP)にフォーカスします。

ハイブリッドロケットとは?

一般に知られているロケットの種類は、固体燃料ロケットと液体燃料ロケットです。
しかし、そのどちらにも欠点があります。
固体燃料ロケットは1度点火すると燃料がなくなるまで、燃焼を止められないので学生が扱うには大変危険です。
もう一方の液体燃料ロケットは構造が複雑なため、学生団体での製作・運用・管理は非常に困難です。

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そこで固体燃料と液体燃料の欠点を克服するために編み出されたのがハイブリッドロケットです。
現在ではロケットを製作するほぼ全ての学生団体がこのロケットを採用しています。

各団体が目指すのは、到達高度100km、つまり宇宙空間への到達です。
ハイブリッドロケットについて詳しく知りたい方はこちらの記事を是非ご覧ください。
ロケットの今と未来(http://spacemgz-telstar.com/3573)

徳島大学ロケットプロジェクト TRP

TRPは結成から3年目とまだ新しい団体ですが、エンジンを除くほぼ全ての部品を自主開発しています。
彼らの最初の目標は到達高度1kmです。

今までに2機のロケットを打ち上げており、1機目はパラシュートを開くタイミングをタイマーで制御していたのですが、到達高度がシミュレーションより低くなってしまい、落下するまでの間にパラシュートが開かず失敗となってしまいました。

2機目では1機目の問題を解消するため、タイマーを必要としない加速度センサー(力を検知するセンサー)でのパラシュート解放機構を開発しました。
しかし、上手く作動せず、弾道落下となってしまいました。

彼らのパラシュートに対する熱意を聞いてみました。
『私たちTRPは、未だにハイブリッドロケットの安全な回収に成功していません。
宇宙兄弟の名言である「パラシュートは愛で開く」を信じて、38人で毎日楽しく真面目に製作を行なっています。
3度目の挑戦となる今年、私たちの愛が詰まったロケットが無事に回収されるのか、乞うご期待です!絶対パラシュートを開かせます!!』
今後の活躍に期待ですね。

また、子供向けに水ロケット教室を開催し地域貢献や、バルーンで高度約3.5kmの気圧測定および地球の撮影なども行っています。
この活動は徳島新聞や四国放送「ゴジカル」等のメディアに取り上げられ、平成27年度の学生表彰を受賞しました。

存続の危機?!

成長が楽しみなTRPですが、規定改定により、GSE(ロケットを打ち上げるための地上装置)の借用が禁止されました。
つまり、現在TRPは存続の危機にあるのです。

そこで、TRPはクラウドファンディング(※1)を利用し、GSEの資金を集めようとしています。
宇宙開発は今やJAXAなどの国だけでなく、我々民間が支えていくものとなっています。
皆さんの力で宇宙開発を進めて行きませんか。

募金してくださった方には、大型のモデルロケットやオリジナルTシャツ、機体の命名権など様々な特典があるようです。
詳細はこちら

(※1)クラウドファンディング・・・インターネットを通じて不特定多数の人から資金の出資や協力を募るシステム

TRPからのメッセージ

我々が製作するロケットは、まだまだ宇宙には程遠いです。しかし、ロケットに対する想い、宇宙に対する想いは誰にも負けないくらい詰め込んでいます。
幼い頃宇宙飛行士を目指していた方、空を見るのが好きな方、モノづくりが好きな方、宇宙モノのSF映画が好きな方、などなど、一度でも宇宙を夢見たことがあるそこのあなた!!
我々とともにもう一度宇宙を目指してみませんか。
皆様のご支援、お待ちしております。

徳島大学ロケットプロジェクトクラウドファンディング

記者 : 兼松 翼 (Tsubasa Kanematsu)