2014年宇宙ゆく年くる年

TELSTARの「すえ」こと末澤です。

あっという間に時は過ぎて2014年が終わろうとしています。
TELSTARに5月から参加して7ヶ月。毎日忙しかったけれど、楽しかったです。
そんな日々の中で毎日宇宙のニュースが絶えることはありませんでした。たくさんの宇宙ニュースの中で、TELSTARメンバーが選んだ特に印象に残ったもの、そして来年の宇宙ニュースへの期待を、「宇宙のゆく年くる年」というタイトルでお届けします。
まずは私、すえが選んだ2014年の宇宙ニュースは

「宇宙旅行船SpaceShip Twoの墜落事故」(日本時間11月1日)

これはかなり衝撃的でした。
この事故では搭乗員二人の内、テストパイロット一人が死亡、もう一人のテストパイロットはパラシュートで脱出し重傷を負ったものの生還しました。
亡くなったパイロットは既に結婚していたそうです。
宇宙旅行は冒険であってはいけません。生きて帰ってこなければ「旅行」にはなりません。ヴァージン・ギャラクティック社は今後もSpaceShip Twoの開発を続ける意志を示していますが、これ以上犠牲は払わないで欲しいです。

 

来年私が期待している宇宙ニュースは

「ニュー・ホライゾンズ、冥王星に到着!」(2015年7月)

NASAが開発した冥王星探査機”New Horizons”が来年7月に冥王星に到着する予定です。「惑星」の定義から外れてしまい、準惑星と呼ばれている冥王星。実はわかってこないことだらけです。大気はどんな物質でできていて、どんな動きをしているのか。地表はどんな感じ?どんな地形があるんだろう?などなど。ニュー・ホライゾンズのミッションは多岐にわたります。
2006年1月に打ち上げられて、9年以上をかけて、とうとう目的地に到着します。しかし、これは旅の終わりではなく、始まりなのです。未知の準惑星、冥王星の謎を解き明かせ!

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ニューホライズンズ ©NASA

さて続いて天文マニア中村さんが選ぶ2014年の宇宙ニュースは

「ミラクルムーンという言葉が生まれた」

今年も月に関するニュースが多かったですね。ほぼ毎月スーパームーンなんじゃないかというほどに名月が多かった年でした。それがネットやテレビのニュースに取り上げられるなど、日本中の皆さんが空を見上げる機会も多かったのではないでしょうか。
そのなかでも11月5日は171年ぶりとも言われるミラクルムーンが見られると話題になりました。
この「ミラクルムーン」という言葉、TELSTAR vol.2の月と文化の記事製制作にご協力いただいたアストロコミュニケーター景山えりかさんが造った言葉だそうです。TELSTAR2号はこちらから読めます。
またTELSTAR WEBでも景山さんの特集記事がありますよ!

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天文部門の来年期待宇宙ニュースは

「日本でスーパームーンの日に、北米とヨーロッパでは皆既月食」

来年のスーパームーンは2015年9月28日のことだそうな。しかもその日に北米、ヨーロッパでは皆既月食が観測できるそうな。と、いうことはスーパー皆既月食になるってこと!?
これは見に行くしかない!

TELSTARのTwitterなどを担当してくれている田中さんが選んでくれた2014年の宇宙ニュースは

「50kg級の小型衛星がたくさん打ち上がりました」

そうですねー。今年は多かったですね。2月28日のH-IIA23号機で7機、5月24日の24号機で4機、6月20日と11月6日にロシアからそれぞれ2機と4機、そして12月3日の26号機で3機。なんと20機もの小型衛星たちが宇宙へ飛び立ちました。この記事で全ての名前を書きだそうと思ったのですが、想像以上に多くて諦めてしまいました(笑)
「小型衛星ってなんのこと?」ご存じない方は、TELSTARvol.5でチェケラ!!

あいのり

今は打ち上げられたばかりで、いろいろなチェックを

しているのですが、2015年は彼ら小型衛星たちが、本格的にお仕事を始めます。TELSTARとして来年も彼らの勇姿をお伝えしたいです。

 

さて、最後にTELSTARイチの情報通。毎日宇宙ニュースを追っかけてきた、TELSTAR宇宙情報(@telstar_news)の管理人土谷さんが選ぶ2014年最も宇宙ニュースはっ…

でっででででででで(ドラムロール)

でーででんっ!!

「2014年は良くも悪くも宇宙がメディアに取り上げられる機会が多かった。うーん。一つには決められないなぁ」

とのことでした。
いやぁそうですよね。春には若田光一宇宙飛行士が宇宙ステーションの船長の任を終え、多くの人が日本の和の文化の大切さを再認識しました。夏には空前の宇宙イベント宇宙博が開催され、多くの人が実物大の宇宙に触れました。秋にはヨーロッパの彗星探査機が長い旅の末、小さな探査機を届けたことが人々の感動を誘いました。冬には「はやぶさ2」が打ち上げられ、長い旅へ旅立つのを多くの人が見守りました。
「宇宙」という言葉にたくさんの人が触れた年だったのではないでしょうか。TELSTARはその一助になれたでしょうか。

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来年の「宇宙」はどうなっていくのでしょうか。

「新宇宙基本計画ができあがる。その中では安全保障分野に力を入れていくことになるようだ。来年頭に二回[a]も情報収集衛星(安全保障用の地球観測衛星)が打ち上げられる。これからの日本の宇宙開発の方針を決める年。それが2015年の宇宙だろう」

宇宙基本計画とは国がこれからどのように宇宙開発を進めていくのかを定めたガイドラインです。その中にはどんな分野(有人宇宙開発、地球観測、科学的探査、安全保障など)に力を入れていくのかが明記されています。あなたはどんな宇宙船が欲しいですか?これをきめるのはアナタかもしれません。

 

さて、ささやかではありますがお届けした2014年最後のTELSTAR WEB

今回お届けした以外にも、油井宇宙飛行士が初めて宇宙に行くなど、いろいろなニュースが予定されています。TELSTARは来年もフリーマガジン、ホームページ、Twitter、Facebookでお届けしていきます。
2015年のTELSTARもよろしくお願いいたします。

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映画『ガガーリン 世界を変えた108分』公開記念連載 第三回「米ソ宇宙開発競争」

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(c)2013. Kremlin Films. All Rights Reserved

TELSTARの土谷です。

 第二回では、世界初の人工衛星打上げの舞台裏を追いました。第三回では、スプートニクショックで揺れるアメリカと、有人宇宙探査とその後の宇宙開発を説明していきます。

 

 アメリカは宇宙開発においてソ連に先を越されることはないと考えていました。しかし、1957年、ソ連は世界初の人工衛星であるスプートニク1号の打上げに成功しました。その打上げの二か月後、アメリカも衛星の打上げに臨みましたが失敗していまいます。

 ソ連にコロリョフがいたように、アメリカにはフォン・ブラウンというドイツから渡ってきた技術者がいました。彼は、世界初の大陸横断ミサイルであるV-2ロケットの開発者です。
当時のアメリカは体制が整っておらず、陸・海・空軍がバラバラに宇宙開発に挑み、互いに争っていました。フォン・ブラウンもこの問題を指摘しました。
何とかしなくてはならないとして、1958年にアメリカは人工衛星「エクスプローラー1号」の打上げに成功した後、同年にNASAを設立します。 スプートニクショックをきっかけにNASAが生まれ、宇宙開発競争は激化していきます。

 

 ソ連は1957年の犬のライカを乗せたスプートニク2号の打上げ後、十数匹の犬を宇宙に送ったと言われています。これは、有人宇宙飛行においてもアメリカにリードするための準備でした。

 そして、その打上げから4年後の1961年、ソ連はこの映画の主人公であるガガーリンを乗せたボストーク1号で世界初の宇宙飛行を成功させます。(この詳細については是非映画をご覧下さい!)

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ガガーリンを乗せたボストーク1号 (c)2013. Kremlin Films. All Rights Reserved

 ボストーク1号の打上げ成功から約一か月後、アメリカも後のアポロ計画で月に降り立つことになるアラン・シェパードを乗せた、マーキュリー3号の宇宙飛行に成功します。
しかし、ガガーリンの飛行が108分だったのに対してシェパードは約15分の飛行でした。この時はまだ、アメリカとソ連には技術の差があったのです。

 その後、ソ連の宇宙開発は更に進んでいきます。1961年に映画でも登場していたゲルマン・チトフ宇宙飛行士が25時間の宇宙飛行を達成し、1965年にアレクセイ・レオーノフが世界初の宇宙遊泳を成し遂げます。二人はガガーリンとともにソ連最初の宇宙飛行士候補の20人に選ばれていました。

 順調に見えたソ連の宇宙開発でしたが、主導してきたコロリョフが1966年に急死してしまいます。この死もあってか、月探査においてソ連はアメリカに追い抜かれる形になりました。
アメリカのフォン・ブラウンは人工衛星、有人宇宙飛行でソ連に先を越され悔しがっていましたが、彼はアポロ計画を率い、月面に人類を送りこむことに成功しました。

 

 第三回の連載はここまでです。ひとまず、この連載も今回で終了です。映画の中身についてはなるべく触れないようにし、映画を観ただけではわからない部分を記事として書かせて頂きました。少しでも読んで下さった皆様の為になりましたら幸いです。
もし質問がありましたら私が運営しているツイッターアカウント「TELSTAR宇宙情報(@telstar_news)」までお願いします。

 

連載第一回から第三回までの参考文献:
的川泰宜(2005)『逆転の翼 ペンシルロケット物語』新日本出版社
マシュー・ブレジンスキー(2009)『レッドムーンショック』NHK出版
佐藤靖(2014)『NASA ―宇宙開発の60年』中央公論新社

 

『ガガーリン 世界を変えた108分』

http://gagarin.jp/
監督:パヴェル・パルホメンコ  製作:オレグ・カペネツ 脚本:オレグ・カペネツ、アンドレイ・ドミトリエフ
撮影:アントン・アントノフ  音楽:ジョージ・カリス
出演:ヤロスラフ・ジャルニン、ミハイル・フィリポフ、オルガ・イワノワ、ウラジミール・ステクロフ、ヴィクトル・プロスクリン
2013年/ロシア/ロシア語/113分/カラー/ビスタ
原題:Гагарин. Первый в космос   英題:GAGARIN: FIRST IN SPACE
提供:ミッドシップ、シンカ   配給:ミッドシップ
©2013. Kremlin Films All Rights Reserved.
Facebook  https://www.facebook.com/gagarin.jp
Twitter  https://twitter.com/gagarinjp

 

映画『ガガーリン 世界を変えた108分』公開記念連載 第二回「ソ連宇宙時代の立役者、コロリョフ」

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(c)2013. Kremlin Films. All Rights Reserved

 TELSTARの土谷です。

 この映画で私が最も惹かれた人物はソ連の宇宙開発計画の中心人物である、設計主任セルゲイ・コロリョフです。

 コロリョフは1950、60年代のソ連宇宙開発の中心人物として世界初のロケット、衛星、有人宇宙機の設計開発の指揮を取りました。具体的にはR-7ロケット、スプートニクシリーズ、ガガーリンが乗ったボストーク宇宙船、月面に到達したルナ2号などがあります。
数々の業績を挙げているコロリョフですが、彼が生きている間に彼の名が表舞台に出ることはありませんでした。彼が他国から狙われることを恐れたソ連は、彼の存在を秘密にしていたのです。

 

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コロリョフ (c)2013. Kremlin Films. All Rights Reserved

 

 まず、ガガーリンが宇宙へ飛び立つ4年前に打ち上げられた、世界初の人工衛星「スプートニク1号」の舞台裏を説明していきます。

 コロリョフは世界初の人工衛星として「シンプルなもの」を打上げよう、と提案しました。センサーなどの観測機器は積まずに電波を地上に送る通信機だけを積んだ衛星です。

 また、コロリョフは衛星の表面を鏡のように光を反射するアルミ素材にすることと、球形であることにこだわりました。地上からでも人工衛星の姿をよく見えるようにするためです。アメリカ大陸の上空を通るように打ち上げ、宇宙から送る電波で音を聞かせることで人工衛星を、アメリカに対するソ連の勝利の象徴にしようとしたのです。

 コロリョフは開発当初、周りから「科学機器を載せるべきだ」と反対を受けます。しかし、「強情な王様」とも呼ばれたコロリョフはあきらめずに自分の意見を主張しました。今から科学機器を開発すれば打上げが遅れてしまうからです。結局、アメリカに先を越されることを恐れた上層部は満場一致で承認し、打上げを決行することになりました。

 

 そして1957年10月4日、世界初の人工衛星「スプートニク1号」を乗せたR-7ロケットがバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。

 コロリョフの思惑通り、ソ連が世界初の人工衛星の打ち上げに成功したという事実は、先を越されたアメリカ、そして世界に衝撃を与えます。これは「スプートニクショック」と呼ばれました。その影響は当時のソ連最高指導者であったフルシチョフも予想していなかったほど、大きなものだったのです、、、

 

映画の公開は12月20日からです!

第三回の記事ではスプートニクショックによって揺れるアメリカ、そしてガガーリンの宇宙飛行を取り上げます。次回の更新は12月26日です。お楽しみに!

 

『ガガーリン 世界を変えた108分』

http://gagarin.jp/
監督:パヴェル・パルホメンコ  製作:オレグ・カペネツ 脚本:オレグ・カペネツ、アンドレイ・ドミトリエフ
撮影:アントン・アントノフ  音楽:ジョージ・カリス
出演:ヤロスラフ・ジャルニン、ミハイル・フィリポフ、オルガ・イワノワ、ウラジミール・ステクロフ、ヴィクトル・プロスクリン
2013年/ロシア/ロシア語/113分/カラー/ビスタ
原題:Гагарин. Первый в космос   英題:GAGARIN: FIRST IN SPACE
提供:ミッドシップ、シンカ   配給:ミッドシップ
©2013. Kremlin Films All Rights Reserved.
Facebook  https://www.facebook.com/gagarin.jp
Twitter  https://twitter.com/gagarinjp

体験記:明治大学のJAXA講演会に行ってきました!

TELSTAR EVENT REPORT

どうもみなさんこんにちは!TELSTARの剛毛・もみあげ担当の浅倉です。

YOKOGAO

12月3日に明治大学駿河台キャンパスで開催されたJAXA講演会にお邪魔してきました。

講演フライヤー

JAXA講演会~無限に広がる宇宙の旅へ~

2014年12月3日 費用:無料

会場:明治大学御茶ノ水キャンパスリバティーホール(最寄り駅:JR御茶ノ水駅)

主催:明治大学政治経済学部*ゼミナール協議会・商学部ゼミナール協議会・国際日本学部ゼミナール協議会・経営学部ゼミナール協議会

 駿河台キャンパスがあるのは東京の御茶ノ水JAXAの東京事務所があったり宇宙関係のイベントや場所が多かったり、業界のホットスポットですね。

 JAXAの木場田さんが暮らしの中の宇宙利用状況や、今後の宇宙開発、それから当日(12月3日)に打ち上げ成功したはやぶさ2などについて熱く語ってくださいました。宇宙のロマン、それを追う覚悟、開発した技術が暮らしの中で身近になっていく様子などをわかりやすく教えていただき、とても面白かったです。

 駿河台キャンパスにいる文系の学生さん100名ほどが参加されていました。文系でも宇宙に興味を持ち講演を聞きたい人がたくさんいるんだな、もっと増やしていければいいなと感じましたね~。

 今回は無料かつ学外の方でも参加可能だったので、小さいお子さんも参加されていました。このような講演会・イベントって実は多いんです。皆様も参加されてみてはいかがでしょうか?TELSTARも本誌だけでなくWEB、Twitter、Facebookなど様々な媒体でイベントのお知らせをしていきます!

 もちろんそういったイベントには、TELSTAR記者もたくさんお邪魔しています。今後もイベント告知だけでなく、このような参加レポートも掲載していきますので引き続きチェックしてくださいね!

*ゼミナール

大学ではゼミナール、通称ゼミに入って勉強することが多くあります。一人の教授や先生のもとに何人かの学生が集って勉強をする、そのくくりがゼミだと思ってもらえれば大丈夫です。

 

 

映画『ガガーリン 世界を変えた108分』公開記念連載 第一回「公開前に知っておきたい3つのポイント」

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  TELSTARの土谷です。

 過去と現在の場面が切り替わりながら描かれていく、ガガーリンの宇宙飛行、宇宙を志す者達の想い、人々の熱狂、、、。12月3日、この映画の試写会に行ってきた私は、手に汗を握りながら魅入ってしまいました。

 第一回目の記事では映画をもっと楽しめるように、ネタバレなしで「知っておきたい3つのポイント」を簡単に説明します。

米ソ宇宙開発競争

 第二次世界大戦後、米国とソ連は冷戦状態にありました。2つの国は直接戦うことはせず、スポーツや科学技術など、軍事や政治以外の分野でも競争していました。特に未知の挑戦領域として宇宙があり、両国とも多大な力を注いで世界初を争いました。

 1957年、ソ連は世界初の人工衛星「スプートニク1号」を地球軌道に投入することに成功しました。宇宙開発と言えばアメリカと思われる方が多いかもしれませんが、実は先導したのはソ連でした。これに遅れること1年、アメリカも宇宙へ人工衛星を打ち上げました。

 そして1961年、これもまたアメリカに先駆けて、映画の主人公でもあるソ連の宇宙飛行士、ユーリー・アレクセーエヴィチ・ガガーリンは人類初の宇宙飛行に挑みました。

 

人より前に宇宙へ行った動物

 1957年に打ち上げられたスプートニク2号には、とある一つの命が乗せられていました。「ライカ」という犬で、地球軌道を初めて周回した動物です。元々の計画通り、ライカは地上に帰ってはきませんでした。睡眠薬で安楽死した後、衛星ごと大気圏に落ちたと言われています。(諸説あり)

 ソ連は人工衛星の軌道への投入についてはアメリカを先行していましたが、それ以前にアメリカは宇宙にサルを送る(軌道投入はしていない)など、ソ連に先行していた部分もありました。ソ連は有人宇宙飛行において遅れをとってはならないとして、ガガーリンが宇宙飛行に挑むまで、ライカ以外にも実験のために犬を宇宙に送りました。

 尊い犠牲があったからこそ、ガガーリンの宇宙飛行があり、今の宇宙開発があるのです。

 

バイコヌール宇宙基地

 ガガーリンを乗せたボストーク1号はカザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。現在も国際宇宙ステーションに宇宙飛行士や物資を運ぶソユーズ宇宙船などがここから打ち上げられています。

 ここは現在のロシアにとっての自国領土ではありません。何故、ここに宇宙基地を建てたのでしょうか。

 その答えは、「赤道に近い」からです。赤道に近ければ近いほど、地球の自転する遠心力を利用してロケットの打上げのために使用する燃料を節約することができます。日本の発射場である種子島や内之浦も日本の南側にありますよね。これも同じ理由です。

 

 

第二回では一つ目のポイントだった「米ソ宇宙開発競争」について詳しく取り上げます。12月19日(金)にアップする予定なのでお楽しみに!

映画は12月20日公開です。皆さんも劇場に足を運んで、「世界を変えた108分」の宇宙飛行を見届けましょう!

 

『ガガーリン 世界を変えた108分』

http://gagarin.jp/
監督:パヴェル・パルホメンコ  製作:オレグ・カペネツ 脚本:オレグ・カペネツ、アンドレイ・ドミトリエフ
撮影:アントン・アントノフ  音楽:ジョージ・カリス
出演:ヤロスラフ・ジャルニン、ミハイル・フィリポフ、オルガ・イワノワ、ウラジミール・ステクロフ、ヴィクトル・プロスクリン
2013年/ロシア/ロシア語/113分/カラー/ビスタ
原題:Гагарин. Первый в космос   英題:GAGARIN: FIRST IN SPACE
提供:ミッドシップ、シンカ   配給:ミッドシップ
©2013. Kremlin Films All Rights Reserved.
Facebook  https://www.facebook.com/gagarin.jp
Twitter  https://twitter.com/gagarinjp

体験記:アジア太平洋宇宙世代ワークショップ@日吉

皆様こんにちは!TELSTARの秋元です。

今回は、2014年11月29,30日に城戸代表と私が参加した宇宙イベント、「アジア太平洋宇宙世代ワークショップ(Asia-Pacific Space Generation Congress, AP-SGW)」の様子をご紹介したいと思います。

AP-SGWってどんなイベント?

アジア・太平洋地域の宇宙開発に携わる大学生、若手社会人(宇宙世代とよんでいます。18~35歳くらい)が交流し、意見を交わし、友達になるイベントです。

西アジア、中央アジア、東南アジア、東アジア、ラテンアメリカから約40人の参加者が集まり、最初から最後まで大賑わい!開催国の日本からは約20人の宇宙世代が参加しました。

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AP-SGWは、世界中の宇宙世代が集まる年一回の宇宙世代会議(Space Generation Congress, SGC)から派生した、記念すべき第一回目の地域的イベントとして、日本で開催されました。

それでは、楽しく、真剣で、ぎっしり詰まった2日間のハイライトを写真とともにご紹介します!

ワーキンググループ・セッション

アジア太平洋地域の宇宙開発を巡り、参加者はエイジェンシー、エコノミー、テクノロジー、アウトリーチの4グループに分かれて、ディスカッションを行いました。

2日間という限られた時間の中で、しっかりと議論し、2日目に発表できる形にまとめるタフなスケジュール。私はエイジェンシーグループに参加しました。私たちの課題は

アジア太平洋宇宙局(Asian Pacific Space Agency, APSA, アプサ)は実現できるのか、また、その必要性はあるのか?

についての議論です。アジア地域間協力の利益とその方法、そして立ちはだかる壁について議論が白熱しました。

一口にアジア太平洋地域の協力と言っても、アジアにはヨーロッパのEUのように政治・経済的な統合機関がありません。さらにヨーロッパの宇宙機関ESAと比べて、各国に経済的、技術的に大きな隔たりがあることもしっかり考慮に入れなければいけませんでした。

技術、資金、実績面で他国に抜きんでている日本、中国、インドがある一方で、国際宇宙ステーションのプロジェクトに参加できず、子供たちが頑張っても宇宙飛行士になれない国もあります。

適切なタイミングで、効果的な方法で地域間協力を行うため、今できる準備をしていくことが大切です。まさに今回のAP-SGWのような機会を通じて、協力はどんどん進められて行くことでしょう!
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ビッグゲストの講演

アジア太平洋地域の第一線で活躍するゲストスピーカーの方々が、ディスカッションに大変有益な講演をしてくださいました。

私は急きょインターネット中継を担当し、会場に来られない方のために映像を配信しました。
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カルチュラルナイト

カルチュラルナイトは、参加者が出身国の伝統文化を紹介しあい、交流を深める、めちゃめちゃ盛り上がるパーティーです。

日本のお好み焼き、和服、折り紙はウケていました!なんと半分以上の日本人が鶴を折れない事実が発覚したりもしましたが(笑)

 

いろんな種類・味のネパールのお菓子や仏教料理、タイ人の美人あてクイズなどもありましたよ!

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ぐっと親密になったところで、二日目はワーキンググループの発表と、豪華なディナーパーティーです

ワーキンググループプレゼンテーション

二日間のディスカッションの成果を20分間のプレゼンテーションで出し切ります。緊張の発表の後には、他のグループから真剣な質問が相次ぎます。

私もつたない英語ながら積極的に議論に参加し、発表も行ったので、達成感もひとしおでした。

発表の内容は、国連への提言としてまとめられ、提出される予定です。

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大晩餐会

最後にはスポンサーゲストを招いて晩さん会が開かれ、また交流の輪がさらに拡がります。

スタッフの方々がイベントを管理する傍ら制作してくれたムービーで二日間を振り返ると、自然と涙腺が緩み、どこからともなく拍手が…

JAXA副理事の樋口氏をはじめ、多くのシニア世代からヤング世代への力強い激励をうけ、次回のAP-SGWはインドネシアのバリ島、と宣言されました!

さぁ、早くも来年のAP-SGW、そしてSGCが楽しみです!

宇宙世代の皆さん、来年一緒に参加しませんか?

詳しくはこちらから(英語サイトに飛びます)

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はやぶさ2打ち上げ数時間前!TELSTARvol.5緊急公開

皆様!12月3日が来てしまいました!

そう!はやぶさ2が長い長い宇宙への旅へ飛び立つ日です。
TELSTARvol.5ではこのHAYABUSA2をメインで取り上げています。
テレビのニュースでもかなり取り上げられていますが、TELSTARvol.5でもう一度はやぶさが何をしに行くのか復習しましょう!
他にもはやぶさ2と一緒に飛び立つ「小型あいのり衛星」、「ほしがたり」最終回、東海大学の宇宙開発サークルを取材した「うちゅうけん!」等々コンテンツ盛りだくさんでお届けします。
TELSTAR vol.5はこちらのリンクから
※簡単なアンケート後にダウンロードURLが表示されます。

MAGAZINEのページからも読むことができます。
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