2015年宇宙ゆく年くる年

TELSTARの土谷です。
ツイッターの、TELSTAR宇宙情報(@telstar_news)の中の人、と言えば皆さんには馴染みがあるでしょうか?(そうだと嬉しいです笑)

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今年も多くの宇宙ニュースをTELSTAR NEWSで毎晩紹介してきました。特に12月はニュースが続き、メディアでは連日のように宇宙関連の出来事を大きく取り上げられました。私も呟いていて本当に楽しかったです。
そんな今年の宇宙ニュースの中でも注目を集めたものを厳選し、「宇宙ゆく年くる年」をTELSTAR宇宙情報のツイートとともにお届けしたいと思います。

「梶田隆章さんがノーベル賞を受賞」

ニュートリノが質量を持つことを証明した梶田さんがノーベル物理学賞を受賞しました。私は元々、宇宙物理や天文が好きだったので、今回の受賞には興奮しました。

「H-ⅡAロケットが商業衛星を打ち上げ」


日本が初めて商業打ち上げを行いました。打ち上げられた衛星は「Telstar 12 VANTAGE」ということもあり、私たちTELSTARも打ち上げを見守りました。

「はやぶさ2、地球スイングバイ」

小惑星「Ryugu」を目指す小惑星探査機「はやぶさ2」が、地球スイングバイを行い、目標としていた軌道へ乗ることに成功しました。 このまま順調に進めば、2018年に小惑星へと到着します。

「あかつき、金星軌道投入に再挑戦」


多くの人が感動したのではないでしょうか。2010年に金星投入に失敗した探査機「あかつき」が、今年、金星の軌道投入に再挑戦し、見事成功しました。日本の探査機が地球以外の惑星の軌道に投入されたのは「あかつき」が初めてです。
中村正人プロジェクトマネージャの「あかつきは金星の衛星になりました」という言葉がすごく印象的で、私の心に残っています。

「ニューホライズンズ、冥王星に到着」

私が2015年に最も感動したのはこちらのニュースです。ニューホライズンズは上の画像だけはなく、拡大画像や冥王星の衛星など、人類が知らなかった世界を鮮明に捉え、私たちに届けてくれました。 まだまだ届いていない画像は沢山あり、今後届けられるので、来年もニューホライズンズに注目です。

「ロケット再利用の時代へ」


2015年の後半、海外の宇宙ニュースで注目されたのは、民間企業が成し遂げたロケットの着陸です。上に紹介したスペースXのファルコン9ロケットは搭載した人工衛星を分離することに成功した上で、ロケットの第1段を地上着陸させることに成功しました。これは世界初の偉業です。ロケットが再利用出来れば打ち上げるコストも安くなり、打ち上げが活発になっていく可能性があります。
スペースXは、来年には着陸したロケットを再利用し、打ち上げを行う予定です。

「油井宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)に滞在」

 


日本の宇宙ニュースで、この一年で最も話題となったのはやはりこの方でしょう。JAXAの宇宙飛行士として6人目に宇宙へと飛び立った油井亀美也宇宙飛行士は、ISSに滞在しながら、数多くの呟きを私たちに届けてくれました。
アメリカ、ロシアのISS補給船が相次いで失敗する中、8月には日本のISS補給船「こうのとり」が打ち上げられ、油井宇宙飛行士がそれをキャッチしたことも大きな話題となりました。
油井宇宙飛行士が地球に帰還した12月には、日本が2024年までISSの運用に参加することも決定しました。
2016年の6月には大西卓哉宇宙飛行士がISSに滞在することも予定されており、来年もISSのニュースは注目されそうです。

2016年に入ってすぐの国内ニュースとしては、2月にX線天文衛星「ASTRO-H」の打ち上げがあります。

来年はどんな宇宙ニュースが私たちを驚かせ、感動を与えてくれるのでしょうか。今から楽しみです。
これからもTELSTAR NEWSを通して、最新の宇宙ニュースを伝えていきます。今後とも、TELSTARをよろしくお願いします。

それでは皆さん、よいお年を!

(土谷)

第5回月の神 アルテミス

空を見上げるとどの星よりも輝いている星があります。
私たちの一番身近な星  月です。
今回はそんな月の神 アルテミスの恋物語をお話しします。

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あるところにアルテミスという名の女神がいました。
父は「神々の王」であるゼウス、双子の兄は「太陽神」アポロンと大変エリートな家族に生まれました。
そして彼女もまた「月の神」と重要な役目を背負っていました。
そんな彼女には他にも名がありました。
「狩猟の神」です。
彼女は狩りの名人でした。
矢を放てば百発百中。
狩りの腕はピカイチ。
誰も右に出ることはできません。
「今日も大物を獲るのよ!」と意気込み、毎日森へ狩りに出かけました。

ある日、いつものように勇ましく矢を放ち空を飛ぶ大鷲を撃ち取ったとき、ある男に声をかけられました。
「君、女性なのになかなかやるね。僕と勝負しようよ。」
そう言ったのは、オリオンという名の狩人でした。
オリオンもまた狩人の名人で、その腕はアルテミスと互角に戦えるほどでした。

「何よ、生意気ね。」と思いつつ、オリオンの腕前を見てアルテミスは驚きました。
それから二人は毎日獲った獲物を見せ合い勝負を繰り返しました。

競い合ううちにいつしか二人は恋に落ちました。
その姿は、思いを伝えればいいのに!と見ている周りがもどかしくなるほど初々しい二人。

しかし、思いを伝えられない理由がアルテミスにはありました。
初めにお話ししたようにアルテミスには「月の神」「狩猟の神」の二つの名がありました。

実は、まだもう一つ名がありました。
それは「貞操の神」です。

つまりオリオンと、ましてやほかの男性とも一切の交際が許されないのです。

そうと分かっていてもこの気持ちを止められず、何度も思いを伝えようと試みました。
しかし思いを伝えられないまま月日が経っていきました。

そんな乙女なアルテミスを良く思っていない人がいました。
それは真面目な双子の兄アポロンです。
アポロンはうつつを抜かす妹に自分の役割をしっかりわからせるためにいたずらをしかけました。

月が昇りある晩の夜、アポロンはオリオンの家に忍び込み枕元に毒針を持つサソリを置いていきました。

朝、月が沈み日が昇り目が覚めたオリオンはサソリを見てびっくり。
慌てて海へ逃げました。
なぜ海かって?
それはオリオンの父は海の神ポセイドンだからです。
父のいる海に逃げればもうひと安心。

一方、今日も森へ来たアルテミスはいつもなら先に来て狩りを始めているオリオンがいないことを不思議に思いました。
そのうちやってくるだろうと思い狩りを始めましたが、いつまでたってもオリオンは来ません。
狩りをしていても頭の中はオリオンのことでいっぱい。
狩りも上手にできません。

と、後ろからアポロンが現れ
「恋にうつつなんか抜かしてるから狩りの腕が少し落ちたんじゃないか。」
と冷たい言葉をかけました。
それを聞いてムキになったアルテミスは
「そんなことないわ!私の狩りの腕はだれにも負けなどしないわ!」
と言いました。
それを聞き
「ならばあの海の上に光る太陽を射抜けるか?」
と問うアポロン。
「あ、当たり前じゃないの!見てなさいよ。」
と言いアルテミスは弓を引き狙いを定め矢を放ちました。

矢は海の上に光る太陽をめがけ一直線に飛び、見事命中しました。
アルテミスはどうよ!と言わんばかりの威張り顔をアポロンに向けたとき
あることに気が付き顔がどんどん青ざめていきました。

海の上で光っていた太陽がどんどん倒れてきます。
そしてやがて光がなくなってその姿が明らかになりました。

そう、海の上で光っていた太陽の正体はサソリから逃れるために海へと逃げ込んでいたオリオンだったのです。
太陽神アポロンはその力で太陽の光をあやつり、オリオンの頭へと動かしていたのです。

アルテミスは自らの手で愛する人を殺めてしまったのです。
悲鳴を上げながら泣きじゃくるアルテミス。
アポロンは静かにその場を去っていきました。

アルテミスは自分が犯したことを悔やんで悔やんで、愛するを思い三日三晩泣き続けました。
その姿をみた父ゼウスは、あまりにも娘がかわいそうだったのでオリオンを星座にして空へあげました。
そしてアルテミスが月の神として月へ仕事へ行くときはオリオン座の近くに行けるようにしました。

月の神アルテミスの悲しい恋物語…
いかがだったでしょうか。

実はこの時期、夜空を見上げるとそんなアルテミスとオリオンが空のデートをしています。

「愛しのオリオン、私はあなたになんてひどいことをしたのかしら。どうぞゆるしてください。
あの時言えなかったけど私ほんとにあなたのことが好きだったの。ああ、オリオン」
「アルテミス、もう泣かないでおくれ。こうして君にまた会えるから僕は大丈夫さ。
さあ、顔をあげて。楽しい夜空のデートをしようよ。」
なんてお話をしているのかもしれませんね。

今夜、あなたの愛する人とオリオン座とそのそばで輝く月をご覧になってみてはいかがでしょうか。

素敵なクリスマスを

*参考文献*
柴崎竜人(2013)『三軒茶屋星座館』講談社.

[2回]スペースシャトルオービター3機すべて見るよくばりツアー

第2章〜大きすぎるよアメリカさん〜

こんばんは(こちらは23時です)
アメリカに出張取材中のすえです。
アメリカ初日の今日はワシントンD.C.にありますスミソニアン協会 国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)へ行ってきました。

すごいよ…

100年前にライト兄弟が飛ばしたライトフライヤーから、未来の宇宙船まで、航空機・宇宙機の歴史がすべて詰まっています。
本物の宇宙船を目の前にして、その大きさや質感に驚きを隠せません。

中でも、今日一番びっくりしたのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとても大きかったこと。こんなに大きいとは思っていませんでいた。ビル3階分くらいありましたよ。
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一部改修中のようで、いつもは玄関でガラスケースの中で展示されているアポロ11号司令船”コロンビア”が奥のほうで生身で展示されてました。
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明日のためゆっくり休まなければいけないので、今日は少しだけ写真を公開して、おやすみなさい。

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“ビッグバンに触ってみよう”って書いてあるのですが、何言ってるのかさっぱりわかりません。


以前満月記事でも紹介したスカイラブ

[1回]スペースシャトルオービター3機すべて見るよくばりツアー

第一章〜私がここに来た理由〜

こんにちは!TELSTARのすえです。

突然ですが今、私は成田空港にいます。これから、飛行機に12時間半乗ってワシントンD.C.を目指します。
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なぜか

それはスペースシャトルに会いに行くためです。
スペースシャトルは国際宇宙ステーションを建設するための荷物を宇宙まで運ぶために作られた、翼を持つ宇宙船です。
スペースシャトルは2011年を持って、その役割を終え、今はアメリカ国内3箇所、スミソニアン博物館、ケネディスペースセンター、カリフォルニアサイエンスセンターで展示されています。
今回、私は「スペースシャトルオービター3機すべて見るよくばりツアー」に参加し、このスペースシャトル3機すべてを見に行きます。
このツアーの参加代金、約20万円。去年頑張って稼いだバイト代のほとんどをつぎ込んで参加しています。
なぜそこまでして、スペースシャトルに会いに行かなければならないのか。

それは私が宇宙に夢中になるきっかけが、スペースシャトルだったからです。

ちょうど10年前の2005年7月26日。
1機のスペースシャトルが打上げられました。
私(当時10歳)はこの打上げを、現地で見ていました。

この時は全く宇宙に興味がなく、この時アメリカに行っていたのは、フロリダにあるディズニーワールドに行くためでした。

たまたま打上げの日程が重なったため、この光景を目の当たりにしたのです。
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この打上に感銘をうけた私は宇宙の道を歩むことを決意し、今は大学で航空宇宙工学を学んでいます。

私がこのツアーに参加するのは、私がこの宇宙の道を歩むことになったルーツに会いに行くためであり、今後も歩み続ける目標を見つけるためです。

時間があれば、明日からその日見たものについて、毎晩記事を書きたいと思っています。(時間がなかったらごめんなさい!)
では、行ってきます!

「宇宙×高校生100人サミット」イベント報告

こんにちは!
TELSTAR事務局長のしむしむこと志村です。

いきなりですが、
TELSTARといえば、「宇宙フリーマガジン」ですよね。
私たちの目的は、将来の日本を担っていく高校生のみなさんに、
宇宙開発の魅力や意義をお伝えすること。
そのため、今までフリーマガジンを通して、宇宙の広報活動を行ってきました。

しかし、フリーマガジンだけでは、皆様に宇宙の魅力を存分にお伝えすることができない!と考えました。

そこで、
11月23日、日本科学未来館にて
「宇宙×高校生100人サミット~私たちの月面基地計画~」
というイベントを開催しました!!!

今回は、そのイベントの報告をさせていただきます!

<イベント内容>

・私たちの月面基地計画 プレゼン発表

天文部や地学部など全9つの研究チームが、将来の長期滞在ミッションを見据えた、
月面基地を建設するにあたっての課題と解決策を発表しました。
発表の様子
成徳
東京成徳大学高等学校 『月食』
ほうゆう
朋優高等学校 『月面基地の公園』
獨協
獨協高校 『月面基地を支える人たち』
三田国
三田国際高校 『地球との通信に必要な月面アンテナ』
学芸A
学芸大学附属高校チームA 『月面基地は天文学の理想郷』
とうほう
桐朋高校 『月面基地でのエネルギー』
学芸B
学芸大附属高校チームB 『月面基地におけるプライベート空間と心身の健康』
北海道
北海道札幌南高校 『レゴリスで作る月面基地』
川越
川越女子高校 『月面基地での水問題』

どのチームも、放課後や部活動の時間を使いながら、2~3カ月かけて研究に取り組み、発表を完成させました。
TELSTARメンバーは、出前授業という形で各チームの発表のお手伝いをさせていただきましたが、
いつも、高校生の皆さんの面白いアイディアに驚かされてばかりでした!

気になる各チームの発表内容ですが、次回のWEB記事にてご紹介します。
皆様お楽しみに~!

・会津大学 寺薗先生による講演

イベントでは高校生による発表だけではなく、会津大学の寺薗淳也先生にご講演していただきました。
宇宙開発に携わっている立場から月探査の現状と将来展望について熱く語っていただきました。
日本の月探査のみならず、世界各国の動向についてもお話くださり、月面基地が単なる絵空事ではないことを高校生自身が実感できたようでした。
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・グループワーク、交流会

宇宙好き高校生の輪を広げることを目的として、
グループワーク、交流会を実施しました。
グループワークの内容は2100年の月面基地新聞を制作すること。

学校、学年を完全にミックスし、周りには初めて出会った高校生ばかり…という中、
活発に意見を交換し合い、
「2100年、月面基地では一体どんなことが起きているのだろうか・・・」と発想を巡らせ、
面白いアイディアがたくさん飛び交う場となりました。

宇宙好き仲間との新たな出会いもたくさんあったようです!
グループワークグループワーク2


仲間といえば、私たちTELSTARにも、心強い仲間がいました!
それは、イベントの運営を一緒に行ってくれた
高校生実行委員の皆さんです。
イベント準備から、当日のMCまで、本当にお疲れ様でした!
そして、イベントを一緒に盛り上げてくれてありがとうございます!実行委員

<最後に・・・>

イベントにご参加いただいたみなさま、
残念ながら参加できなかった…という皆様、
朗報です!
な、なんと・・・
今回のイベントの様子などが、
来年2月発行予定の
「TELSTAR10号」の特集として掲載されます!

わああああ~~~!
発行は来年と、ちょっと先ですが、
首をなが~くして、待っていていただけると嬉しいです。

最後になりましたが、
イベントにご参加いただいた皆様、
イベントを応援してくださった皆様、
本当に本当に、ありがとうございました!
最後の




このイベントは、東京都教育委員会・Bumb東京スポーツ文化館のチャレンジ・アシスト・プログラムによる助成金と、
以下の企業・団体の皆様のご協賛によって実施することができました。
株式会社アストロスケール
株式会社ウェザーニューズ
株式会社ゴールドウイン
株式会社島津製作所
株式会社スペースサービス
株式会社ニコン
株式会社ビクセン
カーリットホールディングス株式会社
シンフォニアテクノロジー株式会社
日本火星協会
三菱重工業株式会社

皆様のご支援・ご協力に厚くお礼申し上げます。