第6回日本神話の月の神 ツクヨミ

こんばんは。2016年初の満月の夜がやってきました。
外は寒くて凍えてしまいそうですが、少し夜空を見上げてみませんか。
先月は、ギリシャ神話に出てくる月の女神アルテミスを紹介しましたが、今夜は日本神話に出てくる月の神様について紹介します。
今回登場するのは、月読(ツクヨミ)です。カタカナ表記の方が、馴染みがあるかもしれませんね。ツクヨミは「古事記」や「日本書記」に記されている、夜を統治するとされる月の神様です。月の神様だからさぞかし面白い話があるのではないかと思ってしまいますが、実はツクヨミについてはほとんど語られていません。今夜は、そんなちょっぴり地味な月の神様のお話です。

ツクヨミは、日本列島を作り出し日本の神様を次々と生み出したとされる神イザナギから生まれました。イザナギはその日、亡くなってしまった女神イザナミに会いに行き、死の国の食事によって変わり果てたイザナミの姿を見て、黄泉の国から逃げ帰ってきたのです。身を清めるため、イザナギは水に浸かりました。
その時です。イザナギが左眼を洗うと天照大神(アマテラスオオミカミ)が、次に右眼を洗うとツクヨミが、最後に鼻を洗うと建速須佐男(タケハヤスサノヲ)が生まれました。なんとも不思議な誕生の仕方ですが、なんとツクヨミは三兄弟なのです。アマテラスが長女、ツクヨミが長男、スサノヲが次男とされています。神様に兄弟関係があるなんて不思議な感じがしますね。それぞれ、太陽の神であるアマテラスと月の神であるツクヨミが天を、スサノヲが海原を統治するようイザナギから命じられました。(古事記より)

ツクヨミとアマテラス

アマテラスと天を統治していたツクヨミは、ある日、姉のアマテラスから地上にいる保食神(ウケモチノカミ)を訪ねるよう命じられます。言われた通り、ウケモチを訪ねたツクヨミでしたが、そのおもてなし方法に驚いてしまいました。なんとウケモチは、口からお米や魚など様々な食物をたくさん出してツクヨミをもてなし始めたのです。

ウケモチとごはん

ツクヨミは、「口から吐き出したものを食べさせるとはなんということだ、汚らわしい」と怒り、ウケモチを剣で斬ってしまいました。
帰ってきたツクヨミからこのことを聞いたアマテラスは、「お前は悪神である、二度と顔も見たくない」と激怒し、ツクヨミと別々に暮らすようになりました。太陽の出ている間は太陽の神アマテラスが、月の出ている間は月の神ツクヨミが、それぞれ昼と夜を隔てて統治することになったのです。(日本書記より)
これが、昼と夜ができた理由だと言われています。

今回は日本神話の中のツクヨミのお話を紹介しました。興味を持った方は、父親のイザナギや、兄弟のアマテラスやスサノヲとの関係を調べてみると面白いかもしれませんよ。
2016年、みなさんにとって今年も良い年でありますように。