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MOMO5号機打ち上げへ 〜記者会見にTELSTAR編集部が潜入②!!〜

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 11月26日、日本で唯一民間ロケットを宇宙に飛ばした経験を持つ「インターステラテクノロジズ株式会社」(IST)が「MOMO5号機」のスポンサー・ミッション決定の記者会見をしました。
TELSTARメンバーが、その様子をレポートします!
前回の記者会見の記事はこちら
プレスリリース全文はこちら

観測ロケット「MOMO」とは?

 ホリエモンこと堀江貴文氏が出資している「インターステラテクノロジズ株式会社」が初の民間ロケットによる宇宙への到達を目指し、開発したロケット。これまでに4機の打ち上げを行って、3号機では民間として初めて単独での宇宙に到達しました。7月に打ち上げを行った4号機は残念ながら、打ち上げから約64秒後にエンジンが停止し、宇宙への到達とはなりませんでした。

「MOMO」の量産化と初の冬季打ち上げ!!

 「MOMO4号機」の失敗を受けて改良、製作される「MOMO5号機」では初の冬の期間での打ち上げを行います。ISTは2020年の「MOMO」の量産化を目指しており、今回の冬季の打ち上げは、今まで春から夏の期間で行っていた打ち上げを通年に拡大することで、打ち上げ可能期間を広げるという重要な意味を持っています。具体的には2020年は、5機前後の打ち上げを目指しているそうです。ロケットの量産化が行われると、打ち上げ価格の引き下げや、現在、ISTが開発中の「超小型衛星打ち上げロケット ZERO」ための資金調達に大きく貢献することになります!

初の冬季打ち上げの課題は?

 打ち上げ場がある北海道の大樹町は冬は早朝で-10℃になることもあるそうです。これに対してロケットの対策は、各種機器は検査済みで、電解液が凍る危険性のあるバッテリーはヒーターで温めるそうです。一方で、冬の打ち上げの最大の懸念はスタッフの安全の確保だそうです。また、打ち上げを見る人たちの安全の確保も検討しているそうです。冬は厳しい環境の北海道ですが、スタッフも観覧客にも安全に打ち上げを行って欲しいですね。

「MOMO」のスポンサーは多種多様!?

 今回の「MOMO5号機」では企業7社と個人1名がスポンサーになっています。詳しくはプレスリリース(http://www.istellartech.com/archives/2078)に載っていますが、日本酒やコーヒー、タバコ、お好み焼きなどいろいろな企業がスポンサーになっています。その中でも特に記者が興味をもった「たこパティエ」を紹介したいと思います。「たこパティエ」は「株式会社瓢月堂」が販売している大阪のお土産です。TELSTARメンバーも試食してみましたが、たこ焼きの味のする不思議なお菓子?で、甘じょっぱさがクセになります!「MOMO5号機」の打ち上げでは、この「たこパティエ」を打ち上げの際に噴出されるロケットの炎で焼き上げるそうです!

 

提供:インターステラテクノロジズ株式会社

 図の様にロケットの下に設置されるそうですが、実際に打ち上げを行った後、「たこパティエ」が食べられるかどうかはやってみないとわからないそうです。今回は食べれるか分かりませんが、いつかロケットの火で焼かれたお菓子が食べられたら面白いですね。このような面白い取り組みを挙げて、堀江氏は「宇宙で面白いことをやってみたい。」「たこパティエを焼くなど、インターステラテクノロジズは面白いことができる。」とコメントし、また「自分がインターネットを始めたときもおもしろいことは許されなかった。」「自分たちが想像できないことが広がることで、マーケットが広がる。」と言っていました。現在いろいろな方向に広がって来ている宇宙産業ですが、広く一般の人に広まっていくためには今回のような宇宙に関する面白いことやワクワクするようなことが、増えていく必要がありそうです!

 

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