こんばんは!
沖縄では梅雨明けしましたが、本州では梅雨真っ只中ですね…
満点の星を見るのは難しい季節ですが、あと一月もすれば夏本番!夏の夜空を楽しみたいものです。
さて、新月記事第二夜では天体写真撮影の基本である「固定撮影」についてご紹介していきます。

実際に天体写真を撮ってみよう!

第一夜での内容を踏まえて実際に天体写真を撮っていきましょう!
天体写真はいくつかの種類があり、
撮影法では主に「固定撮影、追尾撮影」
撮影対象では主に、「天体写真、星野写真、星景写真、(新星景写真)」
に分類することができます。
初心者でも簡単にできるのは固定撮影です。固定撮影はカメラと三脚さえあればすることができる、言わば天体写真の基礎・基本です。天体写真は通常一眼レフやミラーレス一眼が用いられますが、最近ではコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)でもある程度なら撮影することが可能ですので、最初はコンデジから始めてみるのも良いかもしれません。

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機材の一例―三脚・カメラの他に、上の写真にあるレリーズ(タイマーリモートコントローラー)があると便利です。

固定撮影の撮影手順

1.撮影時のカメラの設定をします。モードはマニュアルもしくはバルブ、フォーカス(焦点)はマニュアル、手ブレ補正機能はOFFにします。

2.次にフォーカスを合わせます。星はとても暗いのでオートフォーカスではピントが合いません。そこでマニュアルフォーカスでピントを合わせるのですが、最初のうちはこが一番難しいかもしれません...
まず、できるだけ明るい星にカメラを向け、ライブビュー機能を使いピントを合わせます。フォーカスリングを回し、その星が一番小さくなるところでとめると、ピントがあったことになります。
下の写真のように、星像が大きい場合にはピントが合っていません。

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左:ピントがあっていない。 右:ピントがあっている。

3.実際に撮影する
以上の操作を行った上で、実際に撮影してみましょう!最初はISO感度を最大にして、テスト撮影を行います。ピントと画角(撮影する向き)がよければISO感度を下げ、露光時間(シャッタースピード)を30秒~60秒にして撮影し、写りが良ければそれで完成です。

4.撮影した写真を処理する
天体写真をするうえで撮影と同じくらい重要なのが撮影後の処理です。
基本となる処理がトーンカーブ調整とレベル調整です。これをするだけで、写真の印象が大きく変わります。

処理に使うソフトは、フリーソフトのgimpや、Photoshop、Lightroom、ステライメージなど様々です。まずはフリーソフトのgimpから始めてみましょう!
処理に関する詳しいことはまた次回!

odai

☆彡撮影データ☆彡
Canon EOS70D,SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC
f3.5,ss60[s],10mm,1枚撮り
撮影地:大台ケ原

次回の新月は8月3日です。
固定撮影の実践編と、処理について詳しくご紹介していきます!
お楽しみに!!!