第13回 機材の保管と管理
こんばんは!新月の夜がやってきました。
いよいよ梅雨本番。ジメジメとした日々が続き、天気もよくない上に夏至前後で夜の時間も短く、星を見るうえではあまり適さない時期です。
梅雨入り後の晴れ間に@岡山県備前市
そのような事情もあり、今の時期は多くの人が機材のメンテナンスや修理を行います。メンテナンスをする機材がなくても今の高温多湿の環境下ではカビに注意しなくてはなりません。
しばらく使用していないレンズやカメラにはたまにカビが生えることがあります。レンズの内側にカビが生えてしまうと極めて厄介です。そうならないために、レンズ・カメラの保管方法を一度見直してみましょう。
カビをはやさないために最も重要なのが、「湿度を管理する」です。レンズ・カメラを保管するのに適しているといわれているのが30~50%です。しかし、日本は年間を通して平均湿度が70%を下回る地域が少ないうえに、梅雨の時期には平均湿度が80%を超えるところもあります。梅雨から夏の時期は気温もカビが好む温度に近いため、より注意が必要です。
梅雨は星空の写真をほとんど撮ることができません。そこで、メンテナンスする機材もないとなると暇ですよね?そこでお勧めしたいのが機材の自作です。天体写真は売られているものだけでは(値段的にも)カバーできないことも多々あります。そこで多くの方が自作されているのですが、最も汎用性が高いのがフードと第7夜でも紹介した「バーティノフマスク」です。バーティノフマスクはピントを合わせるうえでとても便利なもので、この機会に自作されてみてはいかがでしょうか?
次回の新月は7月23日です。お楽しみに!