TELSTARの土谷です。

2015年は「国際光年」であることを皆さんはご存知ですか?

「光と光技術の国際年(国際光年)」公式サイト(http://iyl2015-japan.org/)によると、「国際光年」とは「光に関する新しい知識と光関連の活動を促進することの重要性を一般社会の中に浸透させていくため、国際光年を宣言」した、とあります。

「光」と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。電灯やイルミネーションなどの人工の光を思い浮かべる方もいると思いますが、私はやはり星の光を思い浮かべました。

私は今でこそ、大学で航空宇宙工学を学んでいますが、宇宙を好きになったきっかけは天の星々の美しさに惹かれたからです。

ところで、皆さんは「光害(ひかりがい)」という言葉を聞いたことはありますか?(以下「光害」とします)
光害とは、主に屋外の人工照明から発する光のうち、目的の照明範囲の外に漏れてしまっている光によって起こる影響のことです。

今回、私は神奈川県にある平塚市博物館が主催する「ひらつか星空調査隊」に参加してきました。

「ひらつか星空調査隊」がどういった調査をするのかご紹介します。
ひらつか星空調査隊は光害の状況を知るため、平塚市内全域の“星空”環境を調べることを目的としています。市内全域を調査するため、市民の方々に参加を呼びかけ、約140人が参加しました。

実際に調査をする前に計二回、博物館で行われる講習会に参加します。
一回目の講習では光害についての講義とプラネタリウムでの練習、二回目は実際の星空で練習を行いました。

具体的な調査方法については、こちらの「オリオン座観察カード」を使用しました。

自分が見た夜空のオリオン座と、カードを見比べて、6種類ある内のどのカードに一番近いかを選びます。
カードの裏には下のようにどの番号か迷った時に参考にするポイントが書かれています。

カードの番号を選びました。
なんと、調査はこれだけでいいんです。
講習回には年配の方から小さい子を連れた家族まで、幅広い年齢層の方々が参加されていました。これだけ気軽に参加できる調査なら、もっと同じような活動が広がっていくはずです。

既に、日本各地で同じような調査が行われています。中には、高校生が主体となって取り組んでいる地域もあります。

是非、皆さんもお住まいの地域で星空調査があるかどうか調べて見て下さい。普段、宇宙や星に興味がない友達を誘ってみるのもいいかもしれませんよ!