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Space Drinkers 2019 イベントレポート

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2019年11月16日にSpace Drinkersが開催されました。

宇宙好きによる宇宙好きのための飲み会として発足したSpace Drinkers、略して「スぺドラ」。

学生も社会人も関係なく、宇宙好きの仲間として語り合うイベントで、2012年から年に2回開催されています。今回、TELSTARのWEBサイトの提供をしていただいているスターティアさんに会場を提供していただきました。


今回のテーマは宇宙食

第一部 講演

第一部では、日本の宇宙食を開発している食品会社から3名の方をお招きし、宇宙食開発の経緯をお話していただきました。

まず初めに、尾西食品さん。

尾西食品株式会社 伊藤秀朗 様
尾西食品HP【https://www.onisifoods.co.jp/index.html


尾西食品さんは主に防災食品となるアルファ米を開発している会社です。

アルファ米は電子レンジで温めて食べることができる無菌米飯とは異なり、水をお米にそそぐだけでおいしいご飯を食べることができます。

2007年に宇宙食として認定されてから今日に至るまで、日本人宇宙飛行士へ、宇宙食としアルファ米を提供しています。

宇宙食を開発するうえで重要なことは日持ち。

宇宙食は賞味期限が1年半以上もつものであること、という決まりがあります。

アルファ米は乾物のため、もともと賞味期間を3年で開発していたため、宇宙食にするハードルは低かったそうです。

けれども宇宙でアルファ米に水を注ぐとき、果たして水がまんべんなく米にいきわたるのか、脱酸素剤を入れない真空包装のみの状態で1年半も保存できるのかなど、宇宙を想定して開発することが大変だったそうです。


©JAXA


次に、マルハニチロさん。

マルハニチロ株式会社 岡本清 様
マルハニチロ株式会社【https://www.maruha-nichiro.co.jp/home.html


マルハニチロさんは主に缶詰やレトルト食品、冷凍食品など、長期保存ができる食品を開発している会社です。

宇宙食の中で魚の食品が足りない、というJAXAからの要請を受け、さんまの蒲焼缶詰を開発しました。

スーパーでよく見かける缶詰と何が違うのか、と思う方もいるかもしれません。

その違いは「缶」にあります。

宇宙では生活するスペースが限られているため、なるべくごみは出したくありません。

しかし市販されている缶詰は、食べ終わるとかさ張るゴミが出てきてしまいます。

そこで、マルハニチロさんは積み重ねができ、ごみがかさばらない缶詰を開発し、宇宙食として認められたそうです。


©JAXA


最後に亀田製菓さん

亀田製菓株式会社 池ノ上雄樹 様
亀田製菓HP【https://www.kamedaseika.co.jp/cs/


亀田製菓さんは数多くのおせんべいを開発している会社です。

「亀田製菓設立60周年企画として、宇宙食を作りたい」と提案した一人の担当者の声から、亀田製菓さんの代表的なおせんべい、「柿の種」を宇宙食にするプロジェクトが始まったそうです。

一般的にスーパーで販売されているおせんべいの賞味期限は150日~180日。またおせんべいはとても湿気やすい食品です。

そのためおせんべいの品質を、アルミパウチで保つことが難しかったそうです。

おせんべいは必ずしも宇宙飛行士に必要な食べ物ではありません。

けれども主食ではない、お菓子のように楽しんで食べることができる食品は、宇宙飛行士が長期間宇宙に滞在すために必要でしょう。

尾西食品さん、マルハニチロさん、亀田製菓さん3社とも、宇宙食を開発するために様々な工夫をされてきたことが分かりました。

宇宙食のバリエーションがどんどん増えることで、宇宙飛行士がより楽しく、宇宙で過ごすことができそうです!

 
©JAXA

第2部 懇親会

第1部終了後、宇宙が大好きな学生と社会人、スぺドラ運営メンバーも交えて、交流をしました。

「宇宙のここが好きなんだ!」「自分はこんなことがしてみたい!」など、情熱を持っている方がたくさんいらっしゃいました。

共通の「好き」を持っている仲間と交流できる場はとても貴重です。

次回のスぺドラ開催も楽しみです!

 

 

 

 

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