若者限定!宇宙食のイベントに潜入してみた!!
9月8日、日本橋にあるX-NIHONBASHIで行われた宇宙食に関するイベント
『U30世代による宇宙食料の課題解決に向けたワークショップ。現在企画・準備中の取り組みについての説明およびメンバー募集 & 宇宙と食のワークショップ』
に参加してきました!!
今、宇宙食が大きく脚光を浴びているのはご存知でしょうか?
先日、SPACE FOOD X プログラムが始動し、日本の宇宙業界と食品業界、そしてそれに関連する業界が手を組んで、本気で日本の宇宙食を世界レベルで盛り上げようと取り組んでいます。
SPACE FOOD Xについては、こちらの記事から!
http://spacemgz-telstar.com/article/event_report/a236
このイベントは、SPACE FOOD Xプログラム始動など、宇宙食に関する社会的背景を受け発足した
『宇宙と食の若手研究会』
が主催し、この委員会の取り組みおよびメンバー募集についての説明から、宇宙食についてのワークショップ、懇親会と、盛りだくさんの内容が1日をかけて行われました。
大阪万博出展!?U-30の世代が描く宇宙食の未来とは?
今、日本の宇宙食の将来のために、若い世代が動き出しています。
このイベントを主催した『宇宙と食の若手研究会』は、20代の社会人と、大学生・大学院生のみで構成されています。
この団体の代表を務める、徳島大学の内田実佑さんは、
子供の頃食べた宇宙食がとてもまずかったことがきっかけで、宇宙食をもっと美味しくしなければいけない!という使命感をずっと持ち続け、大学院も「宇宙食が学べる」という理由で徳島大学を選んだというほどです。
今回のイベントでは、メンバーの1人である、東京大学大学院生の水野雄貴さんが、
『宇宙と食の若手研究会』
の理念や活動内容についてプレゼンテーションを行いました。
このプレゼンテーションでは、宇宙食に対する問題意識・団体のミッション・団体の取り組んでいる活動についての話がありました。
現状の宇宙食に対する問題意識:
③の「宇宙開発における参画領域の不足」については特に、自分たちが宇宙に関わる職業に就けるかどうかという問題に直結するので、非常に共感を持って聞くことができました。
団体のミッション:
Mission2「宇宙飛行士の長期滞在に対応するための基準をつくる」を達成することで、現在のアメリカ・ロシア中心の宇宙食を変えることができます。各国の宇宙飛行士が自分の口にあった食事を取れるようになることは、宇宙飛行士の精神状態にとってとても良い影響を与えることは間違いありません。
団体の取り組み:
大阪万博で宇宙食のブースの出展を企画していたり、宇宙食に関する国際的な基準を設立しようと取り組んでいたりと、かなり本格的に活動していて今後が楽しみだと感じました!
2050年の万博で、宇宙食を食べてみたい!!
現在、『宇宙と食の若手研究会』では、宇宙食に興味のある若者を募集しているそうです。
12月8日にもイベントを行うということで、宇宙食に興味のある人はぜひ参加してみよう!
参加登録は、こちらのPeatixのリンクから!
https://peatix.com/event/1320404/view
「月面レストラン」のワークショップに潜入してみた。
午後に行われたワークショップ「MOON RESTAURNTをオープンせよ!」にTELSTARメンバーが参加してきました!
このワークショップでは、大学生や若い社会人を中心とした参加者が、5人ごとのグループに分かれ、
「もし月面にレストランをつくるとしたら、どんなレストランにするか」について、自由に意見を交わしました。
このワークショップを企画した、JAXA筑波宇宙センター所属の小川さん
自由に意見を出し合う参加者たち。参加者の中には、宇宙開発に直接関わっている方だけでなく、食品やお菓子などを専門とする方もいて、新しい発想が次々に生まれてました。
各班の発表では、「移動式レストラン」や「ドライブスルーならぬシャトルスルー」、「フードプリンターとVRを活用したレストラン」などユニークな発想が飛び出しました。
このワークショップでは、未来の月面レストランについて話し合いました。その中では、「現在まだ成立していない技術がもし成立していたら」という仮定の話が多く出てきました。
「こんな技術があったら、こんなことができる。」
私はこの考えが宇宙開発の発展には欠かせないものだと思います。人間は自分が想像できないものを実現させることはできません。
今回出た意見の多くが、今後、宇宙食がどのように発展していくべきかの道しるべとなりうると私は思います。
その意味でも、このワークショップはとても意味のあるものであったと思います。
若者が宇宙食に取り組む意味
今回のイベントでは、主催者側も参加者側もほとんどが30歳以下の若者でした。
今、若者が宇宙食に取り組むことにどんな意味があるのでしょうか?
現在、職業として宇宙開発に関わることのできる人口は決して多くありません。つまり、私たちが働く世代になった時、宇宙に関わる仕事に就くのは狭き門なのです。
また、今のところ宇宙に関わる仕事の多くがロケットや衛星製造など工学系の仕事です。工学以外の人が宇宙に関わる方法を探すだけでも、今は大変な状況です。
そんな中、宇宙食という新しい分野、工学以外が中心となって関わっている分野が新しくできることは、私たちの選択肢を大きく広げてくれることになるのです。
自分たちが宇宙に関わることができるようにするために、自分たちで新しい分野を創っていく。
私はその姿がとてもかっこいいと感じました。
みなさんはどう感じますか?