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宇宙へ! 夢をつなぐ宇宙エレベーター~大林組の宇宙エレベーター建設構想~

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                                            宇宙エレベーター完成予想図(大林組提供)



誰でも宇宙に行ける時代がくる!

 宇宙に行けるなんて宇宙飛行士か一部のお金持ちだけ、自分には夢のような話だなんて思っていませんか?宇宙エレベーターができれば、そんな皆さんの夢を実現出来るかもしれません!そこで、宇宙エレベーターの研究開発を行っている株式会社大林組にインタビューにいってきました。面白いお話がたくさん聞けたので2部にわけてご紹介します。
 
第1部 大林組の宇宙エレベーター建設構想
 第2部 宇宙エレベーター実現に向けて
今回は、第1部として「大林組の宇宙エレベーター建設構想」について紹介します!
 


大林組とは?

 1892年創業の大手総合建設会社。東京スカイツリー、六本木ヒルズ森タワー、日本万国博覧会テーマ館など、歴史に残るような有名な建物を手がけています。東京スカイツリーが完成するにあたり、スカイツリーにとどまることのない究極のタワーを考えようということで、宇宙エレベーターの構想を検討したそうです。


大林組の宇宙エレベーター建設構想

 地上と約10万km彼方の宇宙をつなぐ巨大なエレベーター。宇宙エレベーターは、低コスト(ロケットの約100分の1)で環境にやさしく高い輸送能力を持っていることから、ロケットに代わる輸送手段として実現が期待されています。
 
宇宙エレベーターは、図1に示すようにケーブル、クライマー、静止軌道ステーションなどから成り立っています。原理的には、エレベーターというよりは地上と宇宙をつなぐモノレールのようなものです。宇宙エレベーターでいう、ケーブルがレール、クライマーが車両、静止軌道ステーションが駅にあたります。宇宙エレベーターを建設する際は、ケーブルを静止軌道から地上と宇宙に向けて同時に伸ばして建設します。この長さ約10万kmものケーブルをクライマーが上下に動くことで、人や物資の運搬を行います。それだけでなく、宇宙エレベーターは回転するスピードを利用して宇宙空間から宇宙船などを飛ばすことが出来るので、少ないエネルギーで遠くの天体に行くことが可能となります。

                                              図1 宇宙エレベーター全体構成図(大林組提供)


 宇宙エレベーター建設には、ケーブル、クライマー、安全性など様々な課題があり研究が進められています。中でも、宇宙エレベーターの建設の要となるケーブルには、静止軌道を境に、宇宙側と地球側で反対方向に働く大きな引っ張りの力や自重などに耐えうる強さと軽さが求められます。ケーブルの材料としては、強さと軽さを備えたカーボンナノチューブが考えられていますが、今のところ長さ数㎝程のものしかありません。大林組では、現在このカーボンナノチューブや、クライマー、スペースデブリの衝突防止策など幅広い分野に関する研究を行っています。

 
宇宙エレベーターの解説動画はこちらから閲覧可能です。

宇宙エレベーター説明動画(大林組提供)

実現するとどうなる? 

宇宙エレベーターの実現によって次のようなことが可能となります。
1つ目 
宇宙に多くの人間が行けるようになり、宇宙旅行のマーケットが拡大する。
2つ目 
宇宙に、物資を容易に運ぶことが可能となる。低コストで低軌道、静止軌道に情報通信衛星を配置することで、新たな情報通信網の構築が可能となり、さらなる情報網の拡大が期待される。
3つ目 
宇宙太陽光発電の実現が容易になる。静止軌道ステーションに大規模な宇宙太陽光発電システムを設置し、そこから得た太陽光のエネルギーを地上に送ることが可能となる。
4つ目 
宇宙の資源利用の拡大。宇宙エレベーターは、回転するスピードを利用して宇宙空間から宇宙船などを飛ばすことが出来るため、各天体に容易に移動可能となり、ニッケルやプラチナなど小惑星にある資源を低コストで地上におろし活用することが出来るようになる。
 
 人類が地球に誕生して数百万年。未だ宇宙に出ていくことは容易なことではありません。しかし、宇宙エレベーターで月や火星に人間が簡単に行けるようになると、人間の活動範囲が宇宙に広がっていくきっかけになると考えられます。

                                 図2 宇宙エレベーター完成後(大林組提供)


いかがでしたでしょうか?

修学旅行が火星!なんて日がきたら素敵ですね。

今回の記事を読んで、

 ・宇宙エレベーターの10万kmのケーブルってどうやってつくるの?

 ・スペースデブリの衝突をどのように防ぐの?

など、皆さん様々な疑問が出てきたと思います。

そこで、皆さんの疑問に答えるべく次回は大林組で研究開発を行っている方々にインタビューした内容をお送りいたします。お楽しみに!

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