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エンケラドスってどんな星?

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TELSTAR vol.8「突撃!隣の宇宙人(大平貴之さんインタビュー)」を読んでこの記事にたどり着いた方も、興味を持ってページを開いてくださった方も、ありがとうございます!
TELSTAR vol.8を読んでいらっしゃらない方はこちらから
大平技研
今回はエンケラドスと呼ばれる「生命がいるかもしれない星」について、お話します。
この星の名前ですら、聞いたことのなかった人も多いのではないでしょうか?実は私も、初めて知ったことがたくさんありました。
それでは早速、エンケラドスについて見ていくことにしましょう。

土星の月

エンケラドスは、土星の周りを回っている2番目の衛星です。つまり、「土星の月」ということ。
地球が持つ衛星が1個なのに対し、土星はなんと62個もの衛星を抱えています。
エンケラドス、やたらと兄弟が多いですね(笑)。

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画像:土星の衛星たち Photo: NASA

その中で、2番目に土星に近くを回っているというわけです。ただし、その大きさは62個中6番目。エンケラドスの直径は500kmほどしかありません。
大きいのか小さいのかいまいち分かりにくいので、月と比べてみると…。
比較図

月の直径は3500kmほどであり、エンケラドスはなんとその7分の1の大きさしかありません!
エンケラドスがかなり小さな星であるということがわかりますね。
また、エンケラドスの公転周期は33時間。これは、月が地球を1周する間に、エンケラドスが土星を20周できてしまうスピードです。小さくて、すばしっこいイメージでしょうか?

太陽系で最も白い星

エンケラドスの一番の特徴は、その見た目。太陽系の中で最も白い星とされる、とても綺麗な星です。エンケラドスの表面は真っ白な氷で覆われているため、この氷が太陽の光をよく反射し、白く輝いて見えるのですね。私も一度見てみたいです!

Enceladus_craters_and_complex_fractured_terrains

Photo:ESA

エンケラドスの発見

現在、「生命が存在するかもしれない」と注目され、話題になっているエンケラドスですが、発見されたのはなんと1789年のこと。実は、今から226年も前のことなのです!
しかし、その美しい星に接近できたのは、つい最近の2005年。NASAが1997年に打ち上げた無人土星探査機のカッシーニがエンケラドスの接近に成功しました。
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土星探査機カッシーニ Photo:NASA

エンケラドスにはなにがある?

接近に成功したカッシーニ探査機は、エンケラドスに微小な大気があることを発見しました。
しかしエンケラドスは重力の小さい星であり、大気はすぐに宇宙に逃げてしまうはずです。そのため、安定して大気を作り出している火山や間欠泉(熱水や水蒸気を噴出する温泉)があるのではないかと考えられてきました。
カッシーニの更なる探査により、そのことを裏付ける発見がありました。それが、南極付近の表面のひび割れ、「タイガーストライプ」です。
PIA06247
タイガーストライプ Photo:NASA

このひび割れから水蒸気や氷が吹き出しているため、エンケラドスの表面は常に新しい氷に入れ替わり、空には微量の大気が作られているということがわかりました。いつも私たちが見上げている月とは全く異なる環境が、エンケラドスにはあるということなのですね!
トップ絵

生命がいるかもしれない!?

発見されたタイガーストライプから吹き出しているのは、有機物を含んだ水蒸気や氷であることがわかりました。その成分の分析結果から、エンケラドスを覆う厚い氷の下には、広大な海が存在しているのではないかという考えが生み出されたのです。
この地下にあるとされる海が、「生命が存在するかもしれない」という仮説の根拠になっています。

ロマンを感じてしまいますね!
エンケラドスのこと、少し分かっていただけたでしょうか?
生命が存在しているかもしれないのが土星の衛星だなんて、宇宙はまだまだ未知なこと、不思議なことがたくさんありますよね!
遠い宇宙の果てを考えてみたり、望遠鏡で見える惑星に思いを馳せてみたり、想像すれば時間も空間をも飛び越えられる宇宙。そんな宇宙のどこかに、私たちと同じように生きている生命がいる。それはきっと素敵なことなのではないでしょうか。

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