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夏の流星群に向けて準備は万端?!

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自己紹介

千葉大学理学部物理学科1年の植田夏葉です。宇宙に対する憧れは漠然としていましたが、新しいことを始めてみたいと思い、TELSTARに入りました。たくさん学んで、たくさん発信していきます!よろしくお願いします!

 


Photo by TOGO

夏の流星群に向けて準備は万端?!

みなさん、4月の「こと座流星群」は見ましたか?残念ながら私は見れませんでした…

星について詳しくなくても、流れ星ってキレイだなぁ、ロマンチックだなぁ…って思ったことがある人は多いはず。
また、星空を眺めると宇宙を身近に感じられますよね。なので私自身、星ならいつまでも眺めていられる気がします。先日も旅行先で、流れ星を見ようと夜中の1時過ぎまで空を見上げていました。結局流れ星は見れませんでしたが、さそり座が綺麗に見れました!

これから夏が本格的に始まると、いよいよ流星群の観測シーズンです。普段星を見ないなぁ…という人も、流星群の仕組みを知って、今年はぜひ空を見上げてみて下さいね!

流れ星ってどんな仕組み?

流れ星のスーッとした光は、どのようにして生じるのでしょうか?流れ星の正体は、彗星が放出する数ミリメートル程度の小さな粒子、チリです。

彗星の主成分は水(氷)で、その他にガスやわずかなチリから成り立っています。そして彗星が太陽に近づくと、その熱で表面が溶けてチリなどが放出されます。地球の大気に、このときばらまかれたチリがぶつかるとき、光が生じるのです。

しかし私達が流れ星として見ているのは、大気との摩擦で燃えた粒子そのものの光ではありません。チリ分子が大気にぶつかる勢いで分解されてできた、イオンと電子が発する光なのです。




画像:TELSTAR vol.6より

じゃあ流星群って?

一年を通じて、流れ星の数が急増する特定の日があります。流れ星が急に増えた日はそれだけたくさんのチリが大気に衝突したということで、この現象が流星群です。

まず、宇宙空間には彗星が通った跡にできる、川のようなチリの流れがあると考えます。そして地球が太陽のまわりを公転してそのチリの流れを横切るとき、チリはつぎからつぎへと地球に衝突します。チリはまっすぐなコースをとっているため、決まった一定方向から衝突してきます。この状況を地球から見ると、ある点からたくさんの流星が流れ出しているように見えますよね。

このように、公転した地球が同じ位置に来て同じ流れを横切ることで、毎年特定の時期に流れ星の数が増えるのです。

ところで、流星群には「しし座流星群」や「ペルセウス座流星群」など星座の名前が付けられていますね。星座の名前を付けるには、先ほどのチリの流れが関係しています。流れ星が一点から四方八方へ流れ出して見える、その点がある星座を用いて、○○座流星群と呼ばれているのです。


Photo by TOGO

流星群を見てみよう

2015年に観測条件が整う流星群は、三大流星群のひとつ「ふたご座流星群」です。12月15日にピークをむかえ、月明りも問題なく見られる最高条件だそうです。もちろんこの他にも流星群は見られます。特に夏は観測シーズンといえるので、ぜひたくさん観測してみましょう!私も絶対に見たいと思います。ただ、夏でも夜は冷えるので、みなさん防寒対策を忘れずに!



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