2015年7月23日にロシアから油井宇宙飛行士を載せたソユーズロケットが打ち上げられましたが、2014年のロケットの打上げについてまとめました。

日頃、ニュースなどで耳にするロケットの打ち上げは、実際どこで誰がどんな風に行っているのか、TELSTARらしく図解しながら、4回に分けて迫ってみたいと思います。

第一弾は、「2014年、ロケットはどこから打ち上げられたの?」。世界中の射場のどこから何回ロケットが打ち上げられたのかを表したのが冒頭のイラストです。ぱっと見て、射場の位置に傾向があることに気づくでしょうか?

正解は、それぞれの国の中でもなるべく赤道に近い場所に作られているということ。日本では九州の南端の種子島に射場がありますね。

一般的に、射場は赤道に近い方が良いと言われています。理由は地球の遠心力を利用して、打ち上げることができるからです。

フランスはそのためにヨーロッパにある本国内ではなく、赤道に近いフランス領ギアナに射場を建設し、2014年の打上数では第3位と好成績を残しています(冒頭のイラストの右中央)。

イラストをよく見ると太平洋の真ん中、赤道直下からも打ちあがっていますね。Sea Launchという会社はわざわざ赤道上で打ち上げるために太平洋に大きな船(設備)を出し、そこから打ち上げています(下写真)。

しかし、一方で2014年もっとも打上機数が多かったのは、カザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地。決して赤道に近いとは言えませんが、全部で21機のロケットを打ち上げており、ロシアの底力を感じさせます。

次回は、打ちあがったロケットがどこに行ったのか?を調査します。お楽しみに。

 

 

 

 

▲海の上での打ち上げの様子
(Sea Launch Webサイトhttp://www.sea-launch.com/より引用)

○関連記事
▽第2回 2014年、ロケットはどこに行った?
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▽第3回 2014年、ロケットはいくつ衛星を運んだの?
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▽第4回 2014年、ロケットの打ち上げ頻度は?
ROcket_4

○参考にしたサイト
http://www.sed.co.jp/tokusyu/rocket_2014.html
http://www.sea-launch.com/missions/11403
http://www.jaxa.jp/about/centers/tnsc/
http://www.shar.gov.in/
http://www.cnes-csg.fr/
http://www.nti.org/facilities/883/
http://www.marsspaceport.com/
https://www.kennedyspacecenter.com/

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