第13回 月の海
月に海があるってこと、みなさんは知っていますか?今夜は満月の時に広がる月の海についてのお話をしましょう。
~月にも海はあった?!~
月の海。もしかすると聞いたことがある方もいるかもしれませんね。
実は、月には黒い部分―私たちがうざきに見立てているあの部分―それが、海と呼ばれているのです。
紀元1世紀ごろから、月の黒い部分は海、白い部分は陸だと考えられていたそうです。随分と昔ですよね。
しかし、実際に海と呼んだのは、16世紀頃のヨハネス・ケプラーというドイツ人であり、かの有名なハレー彗星を観測し記録を残した人物なでもあります。この人はそれ以外にも偉大な業績をたくさん残しています。(気になる人は調べてみてくださいね!)
~海 以外呼び方~
さて、月の海の話に戻りましょう。海と呼び始めたのはヨハネス・ケプラーですが、ガリレオ・ガリレイも月に海があると信じていたようです。
今でこそ、月に人間が立てる時代ですから、月にはそもそも水すらもないことが常識となってしまいましたが、当時は月に対するロマンがもっと溢れていたのでしょう。
海以外にも、湖、沼、入江など水に関する場所の名前がたくさんついています。
今のような発達した技術がなかったガリレオガリレイやケプラーの時代では、月は地球と同じように陸や海が存在していると考えたのだと思うと、なんだか不思議な気持ちになりますね。
日本名で有名なのは、豊かの海、晴れの海、静かの海でしょうか。他にも虹の海、雲の海、波の海など綺麗な名前がたくさんあります。
お気に入りを見つけて月を眺めるのもきっと楽しいですよ。
今夜はいつもと少し視点を変えて、月を眺めてみてはいかがでしょうか?