こんばんは。山田です。
すっかり秋が深まり、先月とは打って変って肌寒い季節となってきましたね。
皆さん、体調管理にはくれぐれもお気を付下さい。
さて、満月記事の内容ですが、前回にひき続き「アポロ計画」の話題についてお話ししたいと思います。今回、注目するのは「宇宙船」についてです。どんな特徴があったのでしょうか?詳しく見ていきましょう!
みんな大好きアポロ司令船!?
まずは、宇宙船の構造から見ていきましょう。アポロ宇宙船は、司令船・機械船・月着陸船の3つから成り立っています。
©NASA 司令船+機械船(月着陸船除く)
しかし、写真を見てもどこが司令船で、どこが機械船なのかよく分からないと思った方もいるはずです。分かりやすい例がこちらです。チョコレート菓子の「アポロ」。これは、アポロ司令船の形が由来となっています。皆さんが食べているのは、アポロ司令船だったのですね。
司令船の形が由来!
そもそも、なぜ司令船・機械船・月着陸船に分ける必要があったのでしょうか?
詳しく見ていきましょう!
月への着陸方法
司令船・機械船・月着陸船に分ける必要があったのは、「月軌道ランデブー方式」と呼ばれる着陸方法が採用されたためです。月軌道ランデブー方式とは、3人の宇宙飛行士を乗せたアポロ宇宙船をロケットで月の軌道まで打ち上げ、その後、月着陸船に乗った2人を月面まで運ぶ方法です。残った1人は司令船+機械船で待機していました。
この方法の最大のメリットは、ほかの方法に比べて宇宙船の重さを最少に抑えることができるということです。ただ課題は、アポロ宇宙船に搭乗した3人の宇宙飛行士のうち、月面に着陸する際は2人が月着陸船に乗り、あと1人は司令船に残らなければいけなかったことです。残念ながら1人は実際に月へ降り立つことができなかったのです。
なぜそこまで、重さにこだわったのでしょうか?先ほど紹介した、「月軌道ランデブー方式」と「直接降下方式」*と呼ばれる方法について、コストの面で比べてみましょう。
月軌道ランデブー方式で使われる宇宙船の総重量は15トンと言われています。
直接降下方式は、宇宙船を使わずにロケットで月に直接たどり着く方法です。このロケットの重量は200トンと言われています。その差は、なんと185トン!!
運ぶ荷物が大きければ大きいほど、ロケットも大きくなります。そうすると、ロケットのコストも膨れ上がります。
コップ1杯の水を宇宙ステーションまで運ぶのに40万円、月まで運ぶのに500万円かかるので、185トンも差があると、どれだけ大きなコストの差を生むのか想像できるでしょう。
※直接降下方式:アポロ計画の当初では、コンパクトな月着陸船ではなく、巨大なロケット( 高さ20m、重量200トン )で着陸して、そのまま地球に帰還する案を計画していたが、月面への着陸方法や、ロケットの高い場所からどうやって飛行士が月面に出るかが問題となり、月着陸船が計画された。
まとめ
今回の記事では、月軌道ランデブー方式と直接降下方式について、比較をしました。
今回は取り上げることが出来ませんでしたが、当時は他にも様々な着陸方法が検討されていました。興味を持った方は、ぜひ調べてみてください!びっくりするような発見があるかもしれませんね!!
次の満月は11/26です。スカイラブ計画についてご紹介します!
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