曜日の呼び方はなぜ惑星の名前になったのか
曜日がなぜ星の名前なのか、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。皆さんご存知の通り、日曜日は太陽、月曜日は月、火曜日から土曜日までは惑星を元に名付けられています。今回は曜日の名称と惑星の名前の関係についてご紹介します。
起源
一日は地球の自転、一月は月の満ち欠け、一年は地球の公転、という具合に日・月・年は天体の周期に基づいていますが、「週」は違います。「週」という考え方が生まれたのは古代メソポタミアであると考えられています。当時観測出来た太陽と月、五つの惑星それぞれに神がおかれました。そしてその日その日の人間の運命を支配しているという考え方が生まれました。その7日がひとまとめにされ「週」という概念が生まれました。この考えが西洋に広まり、現在の名称になったとされています。日本では平安時代に留学僧が持ち帰り、太陽暦が採用された明治以降に実用化に至ったと考えられています。
曜日の順番はどのように決まったのか
古代ギリシャでは天動説が信じられ、太陽系は外から順に土星・木星・火星・太陽・金星・水星・月が地球を中心に公転していると考えられていました。この順番で惑星を24の時間に当てはめてみましょう。0時から1時までの最初の1時間は土星、1時から2時までは木星......これを繰り返すと翌日の0時は太陽で始まり、その次の日は月、翌日は火星、さらに水星、木星、金星、そして七惑星が一巡して再び土星に戻ってくるのがわかります。こうして七つの曜日が生まれました。
曜日の名称は古代の人々の信仰と知恵によって定められました。このように天文は人類の生活と密接な関わりがあります。皆さんも天文と生活の関わりを考えてみてはいかがでしょうか。
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