皆さんこんばんは。
今月も、満月の夜がやってきました。まだまだ寒さが厳しいので、冬の星空を楽しむときはしっかり防寒をして下さいね!

さて、私は最近天文系のお仕事をされている方とお話しました。その方は、日食をたいへん好んでいて、海外の皆既日食や金環日食に何度も足を運んでいるそうです。「あれを生で見てもたら、もう抜け出されへんで!」と言われ、動画を見せていただきました。太陽が月に隠れている数十秒間にぞくぞくしました!ぜひ、生で見てみたいものです。

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【日食とは】
ところでみなさん、日食の仕組みについてはもうご存じですか?これを機会に、少し確認しておきましょう。

まず、日食「日を食べる」と書きますが、正しくは旧字体で日蝕「日を蝕(むしば)む」と書きます。日食とは、月が太陽を覆い隠し、まるで太陽がなくなってしまったかのように見える現象です。
太陽・月・地球の順番に並んだときに起こる現象なのですが、それぞれの大きさや距離により、“月”によって“日”の全範囲が蝕まれる皆既日食が見られるのは、ごく限られた範囲です。また、地球の公転軌道と月の公転軌道が微妙にずれているため、月の影が地球の表面上にくることは少なく、たいていは地球の外側に影ができます。

たとえ部分的であっても日本で日食が見られるのは、5年に1度あるかないかのたいへん稀なことなのです。

【日食の新しい楽しみ方】
ここで1つ、先ほどの天文のお仕事をされている方から教わった、日食の新しい楽しみ方をご紹介します。

月が太陽を隠すということは、もちろん太陽の光が遮断され、空が暗くなるということを指します。欠けていくにつれ、明るい星たちがぼんやりと見えてくるのですが、ここで見える星たちが日食の時にしか味わえないものです!
…というのは、私たちが見ている星たちは、その季節の星々です。今の時期であれば、夜オリオン座やこいぬ座などの冬の星座が見られ、夕方には秋の星座から明け方には春の星座が少し見られるかと思います。

日食は太陽が昇っている間に起こる現象なので、昼間。ということは、太陽が隠れて暗くなった時、見える星たちは夜の間見えない星たち、季節が逆転した星たちなのです!冬にさそり座やこと座や、はくちょう座など夏の星座が見られるなんて、なんだか神秘的ですね。

【まとめ】
次に日本で部分日食が見られるのは2019年です。地球全体に目を向けると2017年2月26日チリやアルゼンチンなどの国で金環日食、2017年8月21日アメリカ合衆国で皆既日食が見られます。直接現地には行けなくても、中継やニュースなどでチェックする方法はたくさんあります!是非、「太陽を食べる月」の感動を味わってみて下さい!その時は、欠けていく太陽だけでなく、周りの星たちも見てみてくださいね!

【what’s 満月記事】
TELSTARは日本で皆既月食が2度見れる2018年を“W皆既月食year”と名付けました。
私たちは日本中の皆さんが、月に様々な思いを巡らせて見上げられるように満月記事をお届けしてまいります!!

参考:http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/