TELSTARの「すえ」こと末澤です。

あっという間に時は過ぎて2014年が終わろうとしています。
TELSTARに5月から参加して7ヶ月。毎日忙しかったけれど、楽しかったです。
そんな日々の中で毎日宇宙のニュースが絶えることはありませんでした。たくさんの宇宙ニュースの中で、TELSTARメンバーが選んだ特に印象に残ったもの、そして来年の宇宙ニュースへの期待を、「宇宙のゆく年くる年」というタイトルでお届けします。
まずは私、すえが選んだ2014年の宇宙ニュースは

「宇宙旅行船SpaceShip Twoの墜落事故」(日本時間11月1日)

これはかなり衝撃的でした。
この事故では搭乗員二人の内、テストパイロット一人が死亡、もう一人のテストパイロットはパラシュートで脱出し重傷を負ったものの生還しました。
亡くなったパイロットは既に結婚していたそうです。
宇宙旅行は冒険であってはいけません。生きて帰ってこなければ「旅行」にはなりません。ヴァージン・ギャラクティック社は今後もSpaceShip Twoの開発を続ける意志を示していますが、これ以上犠牲は払わないで欲しいです。

 

来年私が期待している宇宙ニュースは

「ニュー・ホライゾンズ、冥王星に到着!」(2015年7月)

NASAが開発した冥王星探査機”New Horizons”が来年7月に冥王星に到着する予定です。「惑星」の定義から外れてしまい、準惑星と呼ばれている冥王星。実はわかってこないことだらけです。大気はどんな物質でできていて、どんな動きをしているのか。地表はどんな感じ?どんな地形があるんだろう?などなど。ニュー・ホライゾンズのミッションは多岐にわたります。
2006年1月に打ち上げられて、9年以上をかけて、とうとう目的地に到着します。しかし、これは旅の終わりではなく、始まりなのです。未知の準惑星、冥王星の謎を解き明かせ!

800px-New_horizons_(NASA)

ニューホライズンズ ©NASA

さて続いて天文マニア中村さんが選ぶ2014年の宇宙ニュースは

「ミラクルムーンという言葉が生まれた」

今年も月に関するニュースが多かったですね。ほぼ毎月スーパームーンなんじゃないかというほどに名月が多かった年でした。それがネットやテレビのニュースに取り上げられるなど、日本中の皆さんが空を見上げる機会も多かったのではないでしょうか。
そのなかでも11月5日は171年ぶりとも言われるミラクルムーンが見られると話題になりました。
この「ミラクルムーン」という言葉、TELSTAR vol.2の月と文化の記事製制作にご協力いただいたアストロコミュニケーター景山えりかさんが造った言葉だそうです。TELSTAR2号はこちらから読めます。
またTELSTAR WEBでも景山
TELSTAR02_web_pdfさんの特集記事がありますよ!

 

天文部門の来年期待宇宙ニュースは

「日本でスーパームーンの日に、北米とヨーロッパでは皆既月食」

来年のスーパームーンは2015年9月28日のことだそうな。しかもその日に北米、ヨーロッパでは皆既月食が観測できるそうな。と、いうことはスーパー皆既月食になるってこと!?
これは見に行くしかない!

TELSTARのTwitterなどを担当してくれている田中さんが選んでくれた2014年の宇宙ニュースは

「50kg級の小型衛星がたくさん打ち上がりました」

そうですねー。今年は多かったですね。2月28日のH-IIA23号機で7機、5月24日の24号機で4機、6月20日と11月6日にロシアからそれぞれ2機と4機、そして12月3日の26号機で3機。なんと20機もの小型衛星たちが宇宙へ飛び立ちました。この記事で全ての名前を書きだそうと思ったのですが、想像以上に多くて諦めてしまいました(笑)
「小型衛星ってなんのこと?」ご存じない方は、TELSTARvol.5でチェケラ!!

あいのり

今は打ち上げられたばかりで、いろいろなチェックを

しているのですが、2015年は彼ら小型衛星たちが、本格的にお仕事を始めます。TELSTARとして来年も彼らの勇姿をお伝えしたいです。

 

さて、最後にTELSTARイチの情報通。毎日宇宙ニュースを追っかけてきた、TELSTAR宇宙情報(@telstar_news)の管理人土谷さんが選ぶ2014年最も宇宙ニュースはっ…

でっででででででで(ドラムロール)

でーででんっ!!

「2014年は良くも悪くも宇宙がメディアに取り上げられる機会が多かった。うーん。一つには決められないなぁ」

とのことでした。
いやぁそうですよね。春には若田光一宇宙飛行士が宇宙ステーションの船長の任を終え、多くの人が日本の和の文化の大切さを再認識しました。夏には空前の宇宙イベント宇宙博が開催され、多くの人が実物大の宇宙に触れました。秋にはヨーロッパの彗星探査機が長い旅の末、小さな探査機を届けたことが人々の感動を誘いました。冬には「はやぶさ2」が打ち上げられ、長い旅へ旅立つのを多くの人が見守りました。
「宇宙」という言葉にたくさんの人が触れた年だったのではないでしょうか。TELSTARはその一助になれたでしょうか。


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来年の「宇宙」はどうなっていくのでしょうか。

「新宇宙基本計画ができあがる。その中では安全保障分野に力を入れていくことになるようだ。来年頭に二回[a]も情報収集衛星(安全保障用の地球観測衛星)が打ち上げられる。これからの日本の宇宙開発の方針を決める年。それが2015年の宇宙だろう」

宇宙基本計画とは国がこれからどのように宇宙開発を進めていくのかを定めたガイドラインです。その中にはどんな分野(有人宇宙開発、地球観測、科学的探査、安全保障など)に力を入れていくのかが明記されています。あなたはどんな宇宙船が欲しいですか?これをきめるのはアナタかもしれません。

 

さて、ささやかではありますがお届けした2014年最後のTELSTAR WEB

今回お届けした以外にも、油井宇宙飛行士が初めて宇宙に行くなど、いろいろなニュースが予定されています。TELSTARは来年もフリーマガジン、ホームページ、Twitter、Facebookでお届けしていきます。
2015年のTELSTARもよろしくお願いいたします。

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