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【宇宙高校生】第二弾!守山高校ハビタブル研究会(後編)

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この広い宇宙の中に、地球以外で生命が存在する可能性を見いだせる星があるとしたらその星はどんな形をしていると思いますか?またその星で生命が存在する条件は何だと思いますか?

生命が存在するために必要なもの・・・そのひとつが水。その水が液体で存在できる温度のエリア、それをハビタブルゾーンと呼び、そのエリアにある惑星をハビタブルな惑星というのです。

私たちハビタブル研究会は、太陽系の外にある様々な惑星(系外惑星)の想像図を描いています。それでは、ハビタブルな惑星を含む今まで描いてきた惑星のいくつかをご紹介しましょう。



Ross 128 b 

Ross128bはハビタブル、つまりは生命の生存に適した水が液体で存在できる温度の惑星です。発見されているハビタブルな惑星の中では2番目に地球に近い11光年先に位置しています。地球に似た岩石惑星として最初は全体を岩のように描いていましたが、ハビタブルであることから液体の水が外から見て分かる程に存在していると予測して、何度も色味を調整し地球の姿に近づけて完成させました。将来的には距離も近く水も存在している星として移住可能な系外惑星の有力候補になるでしょう。(稲垣 遥)



 

Proxima Centauri b

Proxima Centauri bはハビタブルな惑星で、今まで発見された系外惑星の中でも、一番太陽系に近い星となっており、特に注目を集めている星となっています。

左側に大きく描かれているのがProxima Centauri b、右側に小さく描かれているのが主星のProxima Centauri です。

大陸の大きさや主星の光が当たっている部分はまだ詳しくは分かっていません。そのため、山敷教授と相談を重ねながら、大陸はどれくらいの大きさか、また主星の光が当たっているところはどのような色かを考えて描くのが苦労した点です。

また、恒星が表面で爆発を起こしてフレアという現象が起こり、衝撃波が生じて惑星の大気が流されているところを意識して描きました。

地球から最も近い系外惑星。もし人類が系外惑星を直接見たり、たどり着けるような技術を開発したならば、初めて見る惑星はきっとProxima Centauri bとなるでしょう。(清水 海羽)



 

CoRoT-7b

この惑星は地球と同じ岩石惑星でスーパーアースに分類されていますが居住可能な系外惑星ではありません。スーパーアースは系外惑星の大きさの分類の一つで地球より質量が数倍から十倍程度の惑星のことです。

このイメージ図を描くときに最も大変だったことは情報から想像するという初期段階の作業です。私たちの描く画像は「想像」という域を出ませんが、なるべく色々な可能性を描きたいと思い、地球と月のように重力によっていつも同じ面を向けてしまう現象である潮汐ロックがあるかどうかで悩みました。

私が描いたのは潮汐ロックされているCoRoT-7bです。実際に描くときには陸地の色合いに多くの時間をかけました。(前田 理那)





系外惑星の研究はまだまだ発展途上で、一般的にもあまり知られていません。日常生活を送っていく上で関わりのない分野だと感じる人もいるかもしれません。ただ、私たちがこの1年、ハビタブルな太陽系外惑星について学んでいく過程で分かったのは、私たちが住む地球がどれほど奇跡的な星であるかということでした。

太陽系外惑星について学ぶことは地球の外だけでなく、地球自体のことを知る大きな手段だと思います。私たちハビタブル研究会はこれからも系外惑星の存在を色々な人に知ってもらうために、そして、想像図を通じて地球の「すごさ」を少しでも伝えるために、この活動を続けていきたいです。




守山高校研究会が描いた系外惑星をもっと見たい方は、京都大学ExoKyotoでご覧になれます。
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