ブラックホールとは
ブラックホール。皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。1秒間に地球を7周する光の速さでも、重力を振り切れない星のことをブラックホールと言います。星からの光が目に届かないので「黒い穴」なのです。今回は、そんな私たちの耳に不思議と残っているブラックホールについて紹介します。
・ブラックホールとは
ロケットは秒速11.2kmもの速さで地球の重力を振り切ります。しかし地球をその質量のまま、1円玉の大きさにすると、光の速さでも重力を振り切れない星になります。というのも星の重力の強さは万有引力の法則によって決まります。万有引力とは、「どんな物と物も引き寄せ合い、その力は距離が近いほど、また質量が大きいほど強くなる」という法則です。つまりブラックホールは大質量で小さい星なのです!
・恒星の寿命
太陽より大きい恒星が爆発することで、ブラックホールは誕生します。恒星は核融合という反応で熱を生み、熱気球のように膨らんで球体になっています。核融合の燃料が無くなると膨らむ力を失い、星の全てが重力で中心に落ちていきます。すると星は小さく、原子は砕け、中性子が中心部に集まります。この塊はなんと角砂糖1個分の体積で1〜10億トンもの質量になるのです!
・ブラックホールの誕生
この塊にさらに物質が落ちると、ぶつかった衝撃により爆発がおこります。これを超新星爆発といいます。質量が太陽の8~25倍の星が超新星爆発を起こしたとき、中性子の塊が爆発後も残り中性子星となります。そして質量がさらに大きい星では、この塊が重力で潰れてブラックホールが誕生します!
重力が大きいブラックホールの周りでは、様々な不思議な現象が起こります。例えば時間の進みが遅れたりするというのです!この性質を利用したタイムトラベルも夢じゃないかも...?宇宙のどこかにあるブラックホールに、想いを馳せてみるのはいかがでしょうか?