星座はいつからあるの?
夜に灯りが少ない場所へ行くと、多くの星を見ることができます。88個の星座で、見つけやすい星座は、北斗七星があるおおぐま座やオリオン座でしょうか。これらが現在の星座になるまで長い歴史があります。
北半球から見える星座の起源は、約5000年前のメソポタミア地域にあります。現在のイラク周辺です。古代から星は季節や方角を知るためのものでした。人々は、夜に星空を見上げ、星々に名前をつけて線で結び、動物や英雄などの名前を当てはめました。当時のハンコの役割をした印章や、土地の境界を示す目印として使われたクドゥルーと呼ばれる境界石などには、星座絵の原型とされる図形が描かれています。
その後、星座は、周辺の地域へ伝わり、ギリシャへとたどり着きました。ここで、詩人たちに取り上げられ、神話や伝説と結びつけられます。その後、紀元前2世紀頃、天文学者ヒッパルコスが現れ、星座の一覧をまとめました。それを元に、ギリシャの天文学者プレトマイオスが星座を48個に整理しました。これらが現在ある星座の原型です。
南半球の星座は、大航海時代に作られました。この頃、ヨーロッパの人々は南半球にまで航海をするようになります。この時、航路で迷わないために、南半球で新しい星座が作られました。
その後、星座は統一されました。理由は、星座の名前がバラバラだったことです。天文学者たちは好きに星座を作りました。また、中国や日本のような別の地域では、別の星座が使われていました。そこで1928年、国際天文学連合(IAU)の総会で88個の星座が定義されました。この時に夜空は88個の区画に分けられましたが、星と星の結び方は定められていません。そのため、星座の結び方は図鑑や本によって異なっています。
今知られている星座は、約5,000年の歴史があります。昔の人がどのような気持ちで星座を見ていたのか、歴史を感じながら星座を見るのはいかがですか。