数字で見る、宇宙ビジネスの可能性
「宇宙」と聞いて、何を思い浮かべるだろう。夜空に輝く星々、謎に包まれた宇宙の始まり、宇宙飛行士という夢の職業、スター・ウォーズなどのSF映画・・・・・・どちらにしろ、宇宙など私たちにとって非現実的で夢の世界と思っている人がほとんどだろう。しかし、世の中には宇宙をビジネスにしようとしている人々がいる。彼らは何を根拠に宇宙という未開拓地に挑もうとしているのだろうか。
世界の宇宙ビジネスを取り巻く環境はここ数年で大きく変化している。それに伴い、宇宙市場も今後大きく成長すると予想されている。現在の世界全体の宇宙市場の大きさは3600億ドル※1と言われている。しかし、Morgan Stanley※2は2040年までに1兆ドルもしくはそれ以上の市場になると予測している。さらにBank of America※3に至っては2030年までに1兆4000億ドルの市場になると予測している。近年耳にするメタバース※4の市場が2030年までに8250億ドル※5になると言われているのと比べると宇宙市場がどれほど期待されているのかがわかる。宇宙市場の成長は日本も例外ではない。日本の宇宙産業の市場は現在90億ドルから2050年までにおおよそ4倍の350億ドルほどになると言われている。これは定着しつつあるスマホ決済の現在の市場※6と同程度である。
以上の市場の成長に伴い、国内の宇宙関連スタートアップ数は急増している。10年前は10社程度であったのに対し、現在では70社を超えている※7。では、宇宙市場の成長は私たちの生活にどのような影響をもたらすのだろうか。実例を挙げると、通信衛星群の開発による通信サービスの向上やロケットの打ち上げ価格の減少による宇宙旅行の大衆化が挙げられるだろう。宇宙市場の成長は、私たちの生活に直接大きな影響を与えるような巨大なビジネスチャンスを持った市場になる可能性を秘めている。
※1 2018年時点、Bryce Space and Technology,”2018 Global Space Economy”参考
※2 ニューヨークに本拠点を置く国際的な金融機関
※3 ノースカロライナ州に本拠点を置く国際的な金融機関
※4 コンピューター上に構築された、仮想空間及びそれを用いたサービス
※5 Verified Market Research,”Metaverse Market”参考
※6 2020年時点、日本経済ネット新聞参考
※7 2022年時点、SPACETIDE参考
画像出典:unsplash
こちらの記事は2022年より新しくTELSTARに入ったメンバーたちによる記事です。
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