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「Where are you?-生命は宇宙にも存在するのか-」

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「宇宙に生命はいるのか?」という問いは、昔から人々を魅了してやまない、どうしても知りたいこの世界の謎の一つだと思います。
この問いは現在、NASAが、宇宙における生命の起源、分布、未来を総合的に探究する学問として設定した「Astrobiology(宇宙生物学)」の研究課題となっています。
本記事では生命の特徴を踏まえ、「生命は宇宙にも存在するのか」について紹介したいと思います。

 

生命とは何か

地球外生命について考える前に、まず地球の生命について考えてみましょう。
実は私たちが知っている、地球の生命と呼ばれる存在の定義は、未だ明確には決まっていませんが、下の図のようにいくつかの共通点があります。

 


図1 生命の共通点。ウイルスは②の自己複製と④の進化は満たしているものの、細胞ではなくタンパク質の殻でできており、代謝も行わないため、生命ではないというのが一般的な研究者の共通認識である。

 


図2 DNAが元になってタンパク質が作られる過程。すべての生命はこのように、DNAの遺伝情報を基にして形作られるため、生命の中心的な基本原則として「セントラルドグマ」と言われる。

 

 

私たちはこういった特徴があるものを生命と呼んでいます。

 

生命が生まれるために必要なもの

こういった生命の特徴を作り出すのに必要なものがいくつかあります(図3参照)。
研究者によって見解は変わりますが、生命の誕生には以下のようなものが必要だと言われています。

 


図3 生命に必要な条件。研究者によっては、②④⑤があれば良いという人も、①②③があれば良いという人もいる。

 


図4 細胞膜を構成するリン脂質。こういった親水性-疎水性-疎水性-親水性の結合でできた構造をベクシルという。

 

生命が生まれた場所(地球の場合)

上記のような生命に必要なものが供給される場所を考えると、現在有力な生命誕生の地は海底の熱水噴出孔と陸上の温泉だと言われています。
遺伝子の解析から、地球生命の祖先は高温環境に棲む生命であった可能性が高いと分かったこともこれら2つの候補を支持しています。

 


表1 熱水噴出孔と温泉が生命誕生の地だと言われるポイント。

 


図6 生命誕生の地の候補。それぞれ例として、左は大西洋の海底の熱水噴出孔、右はアメリカのイエローストーン国立公園の温泉を示している。(ⓒWikipedia)

 

生命存在の可能性がある場所(宇宙の場合)

では、宇宙で同じような条件を満たしている環境はどこでしょうか。
現在、以下の表に示したような天体が候補として考えられています。

 


表2 太陽系内で生命が存在する可能性のある天体。「?」はまだ探査が不充分で未確定な部分。この中のいずれかに地球の微生物のような生命が存在するかもしれない。

 



図8 左から火星、エウロパ、エンセラダス、タイタン。
(ⓒ火星:NASA,ESA,and STScI
エウロパ:NASA/JPL-Caltech,SETI Institute
エンセラダス:NASA/JPL-Caltech
タイタン:NASA/JPL-Caltech,Space Science Institute)

 

さて、生命の特徴や誕生の地などについて考えてきましたが、まだまだ不明なところが多く、「宇宙に生命はいるのか」という謎は未だ解けていません。
ですが、人類は数十年で生命の存在が示唆される天体で調査ができるまでになりました。
”Where are you?””I'm here!”そんな声が聞こえる日がいつか来るかもしれません。
興味のある人は好奇心を推進力に、ロマンのある謎解きにチャレンジしてみませんか?

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