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星出彰彦宇宙飛行士が3回目のミッションへ  ー中高生へメッセージー

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JAXAは2021年春にスペースX社の宇宙船「クルードラゴン」に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かう星出彰彦宇宙飛行士の記者会見を行いました。星出宇宙飛行士は、今回が3回目のミッションとなります。また、国際宇宙ステーションでは日本人宇宙飛行士2人目となる船長(コマンダー)を務めます。現在、星出宇宙飛行士はアメリカにあるNASAの施設で主に国際宇宙ステーションに関する訓練を受けています。今後は、ロサンゼルスにあるスペースX社の本社でクルードラゴンに関わる訓練を行うということです。そして、アメリカの新型宇宙船に搭乗することについて、「新しい時代の到来を肌で感じ、ワクワクしている」とコメントしました。

 

今回TELSTARでは、星出彰彦宇宙飛行士から中高生に向けてメッセージをいただくことができました。星出彰彦宇宙飛行士は「(コロナウイルスが広がっている中)自分の身を守りながら自分たちのできることを着実に行ってください。そして、実績を残して、夢に向かって邁進して欲しいです。」とメッセージをいただきました。

 

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オンラインで会見に臨む星出彰彦宇宙飛行士 (Credit:JAXA)

 

では、星出宇宙飛行士が参加するミッションやスペースX社の宇宙船は、どのようなものなのでしょうか?

 

星出飛行士の参加するフライト「Crew-2」とは?

ミッションはNASAと民間企業スペースX社が協力して行います。星出飛行士が参加するフライト名は「Crew-2」。新型有人宇宙船であるクルードラゴン本格運用2回目の飛行であることを表しています。Crew−2では、クルードラゴンで国際宇宙ステーションへ行き、長期滞在した後に、地球へ帰還、着水する予定です。星出宇宙飛行士は、3人のアメリカやヨーロッパの宇宙飛行士と一緒にISSへ向かいます。

 

なお、試験運用でのフライトを「Demo-1」と「Demo-2」と呼び、前者は無人で2019年に、後者は有人で2020年5月から8月にかけて行われました。試験運用は全て成功し、2020年秋(9月ごろ)には本格運用1回目である「Crew-1」がスタートする予定です。Crew−1には、日本の野口聡一宇宙飛行士が搭乗します。2回続けてアメリカの新型宇宙船に日本人が搭乗するのは、非常に驚きです。

 

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2020年8月、地球に帰還したDemo-2 (Credit:NASA)

 

クルードラゴンとは?

アメリカの新型有人宇宙船クルードラゴンは、民間会社スペースX社とNASAが共同で開発を行いました。ファルコン9というロケットに搭載されて宇宙へ打ち上げられます。ファルコン9は、スペースX社が開発し、機体の再利用が可能なロケットです。

 

1ED4132B-EEA8-481A-8B46-A2B2B7AF2C16.jpegクルードラゴンを搭載したファルコン9 (Credit:NASA)

 

クルードラゴンは、アメリカで2011年にスペースシャトルが引退してから9年ぶりに開発された有人宇宙船です。特徴は、タッチパネルを使って機体を制御できることです。そのため、従来の宇宙船では複雑だったコックピットの計器やボタンの数が減り、シンプルになりました。まさに近未来を感じさせるようなデザインとなっています。

 

A3DF5C0C-CAE7-495E-9714-57C4D2DD9E40.jpegクルードラゴンのコックピットの様子 (Credit:NASA)

 

今年9月には野口聡一宇宙飛行士もクルードラゴンに乗り、国際宇宙ステーションへ行きます。日本人宇宙飛行士の活躍にはまだまだ目が離せません。

また、現在コロナウイルスの影響で活動が制限されている中高生や大学生も多くいると思います。しかし、星出宇宙飛行士のおっしゃるように、今後は自分で感染対策を徹底しながら自分のやりたいことをして、夢に向かうことが大切だと強く感じました。

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