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古代の人々が描いた宇宙

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私たちの生きる宇宙には、人を惹きつける魅力があります。人はいつから宇宙を考え始めたのでしょうか。
今回は、古代インドとその他宗教の宇宙観についてお話します。

古代インドとその他宗教の宇宙観

インダス川流域で発展した古代インド文明は、他の文明の宇宙観に比べて現実離れした宇宙の捉え方をしていました。
ここでは最も古い紀元前15~7世紀の古代インドの聖典『ヴェーダ』の宇宙観と、ヒンドゥー教・ジャイナ教・仏教の宇宙観に共通する特徴を紹介します。

それぞれの最初の基本的な宇宙観は、地が天と地下の地獄に挟まれているという3層の構造で、仏教の宇宙観がその典型です。その後は具体性を帯び、宇宙の軸となる巨大な山が中央にあり、その周りに7重の山脈や東西南北に4つの大陸が大海の中に配置される世界であると想像されました。

須弥山のイメージ図
image credit:飛不動龍光山正寶院
(仏教天文学における須弥山の図です。中央下の扇形が人間が住む世界で、地名のほとんどが空想上の世界です。)

人間が住むのは南の大陸で、太陽や月、恒星はこの山の周囲を巡り、昼夜と季節の変化が起きるとされていました。
原始的な数学の知識しかなく、遠く離れた地域間での交流がなかった時代において、中国とインドで似たような想像がなされているのは興味深いですね。また、信仰している宗教が違っていても共通の部分があるということも面白いですね。

終わりに

古代の人々が、現在科学的に証明されている宇宙の真理を知ったならばどのように思うのでしょう。私たちは生まれた時から、科学的に宇宙を知ることができる環境にいます。しかし、もしも現代の私たちが科学的に宇宙を知らなかったならば、私たちは夜空に広がる銀河系にある星々から、どのような宇宙を想像することができたのでしょうか。私たちが暮らす宇宙を自分なりに想像してみるのはいかがですか。




こちらの記事は2018年より新しくTELSTARに入ったメンバーたちによる記事です。
TELSTARでは一緒に活動してくれる大学生の方を随時募集しております。
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